Baseball Referenceには1985年以降のMLBの生涯年俸ランキングもある。
あくまで過去30年間の記録だ。ベーブ・ルースは当時の大統領より年俸が高かったと言われるが、当時と今では物価も違うし、人々の生活水準も、社会的なステイタスも違う。
単純比較はできない。
過去30年、つまり貨幣価値が極端に変動せず、ライフスタイルも大きく変化しなかった最近の選手の比較。
グレー地は現役。2013年まで。

Nenpou-MLB2014


1位はA-ROD。予想通り。この人は、MLBの拝金主義の象徴だろう。
2位にジーター、3位にマニー・ラミレス。このあたりは順当な感がある。ベルトランは今、ヤンキースでたそがれつつあるが、盗塁成功率(311盗塁49盗塁死).864は、MLB歴代1位。バリー・ボンズと並ぶ本当の5ツールプレイヤーだ。

10位までにヤンキースに在籍したことがある選手が7人もいる。

タシェアラが11位、イチローはトリ・ハンターに次ぐ14位。ハンターは2015年ツインズと1050万ドルで1年契約。イチローはそんな契約は難しいからこの順位を上げるのは厳しいだろう。

すぐ下に今季限りで引退したアルフォンソ・ソリアーノがいる。

意外だがプホルズは2013年時点では生涯年俸で同期のイチローよりも下。イチローがポスティングシステムで入団し、1年目から560万ドルだったのに、プホルズは2001年から3年間は20万ドル、60万ドル、90万ドル。この差がついている。しかしプホルズはやや衰えたとはいえ、まだ主軸を打っているのでイチローを抜くのは時間の問題だ。

三冠王のミゲル・カブレラは28位。

75位までが1億ドル以上。バーニー・ウィリアムスやアルバート・ベルなど一昔前のスーパースターも1億ドルに達していない。

黒田博樹は86位。来季ヤンキースと契約すれば1億ドル突破だ。

松井秀喜のMLB年俸総額は10年で8325万ドル、野茂英雄は11年で3710万ドル。

日本人MLB選手で、イチローを抜く選手は当分出てきそうにない。



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