ベースボールチャンネルで2000本安打へのマイルストーンを紹介した。球団別にやったので、まだ安打数が少ない選手も取り上げることができた。中で坂本勇人の安打数がずば抜けていることに気が付いた。
坂本勇人はいわゆるハンカチ世代である。野手を安打数順に並べた。所属なしは引退。
グレー地は高卒翌年にプロ入り。

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坂本の安打数はずば抜けている。他で500安打に達した選手もいない。
19歳でプロデビューをして今年で8シーズン目。
8年で1105本を打つには平均138本を打たなければならない。
そのためには、高卒1年目、少なくとも2年目からレギュラーになって、そのままポジションを守り続けなければならない。
入団時にすでに一軍のレベルに達しているのはもちろんだが、2年目のジンクスもものともせず、以後も正選手を張り続けなければならない。
26歳で1105安打と言うのは、凄い記録なのではないか。
調べてみることにした。

入団年次は別にして26歳での安打数を調べた。早生まれの選手は同じ高卒でも1年得をしてしまう。それは不公平なので、早生まれ選手は25歳時点での数字。
調べた限り900安打以上を打っているのは12人(当初川上哲治を900安打以上に入れていたが修正。ただしデータは残す)。

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最多安打は榎本喜八。早実から入団して1年目で中軸を打ち、安打製造機となった。
続いて最多安打紀禄保持者の張本勲とご存知イチローと19歳の4番打者土井正博が、同数で並んだ。
張本勲とイチローの通算安打数が26歳のときぴったり同じだったのは、ちょっとしたトリビアだ。

そしてその次が坂本。彼は1年目は1安打だから、実質7年でこの数字を達成した。
何しろ、2年目から今まで休場したのは3試合だけ。巨人の遊撃を誰にも譲っていない。
遊撃手と言う激職で故障知らずも大したものだ。通算打率は.281、四球が少なく打数が多いので打率が低くても安打が増える。

1000本以上は10人。この中で2000本に達していない選手は現時点でMLBに移籍したイチロー、両松井、豊田泰光、中西太と結構いる。

この顔ぶれで27歳以降最も安打を打ったのは、張本勲、続いて川上哲治、王貞治。最少はMLBに移籍したイチロー、松井秀喜を除くと、中西太、続いて豊田泰光。
中西は26歳ですでにフル出場できなくなっていた。
平均すれば1045安打を残りのキャリアで叩き出している。

坂本勇人の将来がどうなるかはわからないが、2000本安打は「当確」を打っても良いと思う。


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