結局、来季MLBに渡る大物NPB投手はなし。
時期尚早、ポスティングのうまみがなくなった、NPBの親会社が好況。いろんな理由が考えられよう。
日刊スポーツ
阪神 中村勝広GM
24日、西宮市内の球団事務所で、前日23日の夜に金子の代理人から断りの連絡が入ったことを明かした。中村GMは「はじめから、今回の案件は雲をつかむレベル。あれだけの投手だし、当然、攻めなきゃいけないと思いました。ある程度、予想されたというか…」と渋い表情を浮かべた。
24日午後、会見を開いた金子千尋の弁 かったかったが続く変な文章ではあるが。
「FA宣言させていただいて、いろんな球団からお話をいただきました。本当に素晴らしいオファーをいただきましたが、それ以上にオリックスで今のチームメートと今年できなかった優勝がしたかった気持ちが強かった」。
恐らくは、かなり以前から金子の腹は決まっていたのではないか。ただ、FA宣言をした手前、各球団のオファーを儀礼的に受けたと言うところではないか。中村GMの言葉にもそのニュアンスを感じることができる。
ひじの遊離軟骨(ねずみ)の手術もしたし、他球団に移籍するのはリスクが大きかった。
宮内義彦オーナーは、来季の優勝を至上命令としている。それに応えると言う大義名分もある。
オリックスと金子千尋の契約には、4つの可能性があった。
1) オリックスと複数年契約を結ぶ MLB移籍は再度FA権を取得する4年後(あるいは断念)
2) 来季優勝した場合、球団がポスティング移籍を認める条件で、単年契約を結ぶ。
3)来季の成績如何にかかわらず、球団がポスティング移籍を認める条件で、単年契約を結ぶ。
4)ポスティングについての前提条件を決めず、単年契約を結ぶ。
結局1)を選択。オリックスと4年総額20億円の契約を結んだ。
瀬戸山球団本部長は、契約期間内にポスティングシステムを使ってのMLB移籍は認めないと明言した。
金子(と代理人)が画策した、国内FAとポスティングの両面作戦は、裏目に出た。宮内オーナーがポスティングをはねつけた事、そして彼がネズミの手術をしたことが、力関係を大きく変えた。
こうした画策をせず、今年国内FA宣言をしなければ、来年には海外FA権が取得できたのだ。
次のFA権を取得するときには、金子は36歳になる。金子はただ一度のMLB挑戦のチャンスを棒に振ったのかもしれない。複雑な心境ではあろう。
ただ、他球団も含め、おかしな契約が結ばれなかったことは、NPBにとっては喜ばしいことではあった。
今年、NPBは、少し良い方向に傾きつつあると思う。
これまでは、巨人、阪神、ソフトバンクと言った金満球団だけが本当の補強をして、他球団は「補強という名のリストラ」しかしてこなかった。
要するに高年俸の選手を金満球団に放出して、その穴埋めを適当にやることを「補強」と称していたのだ。
しかし今オフは、オリックス、広島などが本当に優勝を目指して補強をしている。
オリックスは野手がだぶつき気味だが、広島などは選手起用を考えて補強をしている。
こうした球団のあおりを受けて阪神、巨人の補強は進んでいないが、結果的に戦力均衡が進むのは間違いがない。
NPBのパワーバランスは、動きつつある。
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広尾晃、3冊目の本が出ました。
阪神 中村勝広GM
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24日午後、会見を開いた金子千尋の弁 かったかったが続く変な文章ではあるが。
「FA宣言させていただいて、いろんな球団からお話をいただきました。本当に素晴らしいオファーをいただきましたが、それ以上にオリックスで今のチームメートと今年できなかった優勝がしたかった気持ちが強かった」。
恐らくは、かなり以前から金子の腹は決まっていたのではないか。ただ、FA宣言をした手前、各球団のオファーを儀礼的に受けたと言うところではないか。中村GMの言葉にもそのニュアンスを感じることができる。
ひじの遊離軟骨(ねずみ)の手術もしたし、他球団に移籍するのはリスクが大きかった。
宮内義彦オーナーは、来季の優勝を至上命令としている。それに応えると言う大義名分もある。
オリックスと金子千尋の契約には、4つの可能性があった。
1) オリックスと複数年契約を結ぶ MLB移籍は再度FA権を取得する4年後(あるいは断念)
2) 来季優勝した場合、球団がポスティング移籍を認める条件で、単年契約を結ぶ。
3)来季の成績如何にかかわらず、球団がポスティング移籍を認める条件で、単年契約を結ぶ。
4)ポスティングについての前提条件を決めず、単年契約を結ぶ。
結局1)を選択。オリックスと4年総額20億円の契約を結んだ。
瀬戸山球団本部長は、契約期間内にポスティングシステムを使ってのMLB移籍は認めないと明言した。
金子(と代理人)が画策した、国内FAとポスティングの両面作戦は、裏目に出た。宮内オーナーがポスティングをはねつけた事、そして彼がネズミの手術をしたことが、力関係を大きく変えた。
こうした画策をせず、今年国内FA宣言をしなければ、来年には海外FA権が取得できたのだ。
次のFA権を取得するときには、金子は36歳になる。金子はただ一度のMLB挑戦のチャンスを棒に振ったのかもしれない。複雑な心境ではあろう。
ただ、他球団も含め、おかしな契約が結ばれなかったことは、NPBにとっては喜ばしいことではあった。
今年、NPBは、少し良い方向に傾きつつあると思う。
これまでは、巨人、阪神、ソフトバンクと言った金満球団だけが本当の補強をして、他球団は「補強という名のリストラ」しかしてこなかった。
要するに高年俸の選手を金満球団に放出して、その穴埋めを適当にやることを「補強」と称していたのだ。
しかし今オフは、オリックス、広島などが本当に優勝を目指して補強をしている。
オリックスは野手がだぶつき気味だが、広島などは選手起用を考えて補強をしている。
こうした球団のあおりを受けて阪神、巨人の補強は進んでいないが、結果的に戦力均衡が進むのは間違いがない。
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