中日が新人投手の起用で活路を見出そうとしているのに対し、広島は若手野手の「自然増」がチームを押し上げている。
2013年と2014年の陣容の比較。安打を打った投手を含むすべての打者。文字のえんじ色は規定打席以上。
2013年のグレーは移籍した選手。2014年のえんじ色地は新加入。薄緑色はマイナーからの昇格。ブルーは新外国人。表外のRankは、リーグ6球団のランク。
野手ではルイスが抜けただけ。しかし栗原がひじ痛で全休、東出も2年連続で全休。
チームは若返りを迫られていた。
期待の堂林翔太は、外野にコンバートされたが、怪我と不振で正位置を獲得できず。
遊撃の梵を三塁に、木村昌吾を遊撃に据えたが、攻守ともにぱっとせず。8月からはルーキーの田中広輔を固定。田中はめざましい働き。
そんななかで菊池涼介が、驚異的な守備範囲と広角打法でリーグ屈指の二塁手に。
丸も選球眼、足に加え、長打も増して5ツールプレイヤーになった。
浮き沈みの激しいエルドレッドが本塁打王を獲得。しかしシーズン末期、秋になって気の利かない扇風機になった。
さらに、故障のキラに代わって登録されたロサリオが、長打と確実性を兼ね備えた打者として台頭。
この結果、リーグ下位だった打線は阪神と並ぶトップクラスへ。本塁打数には1位になった。
外国人の「当たり」はあったが、チーム力を上げたのは若い新戦力。来年は非常に期待できるのではないか。
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