一見充実しているように見えるが、この投手陣は「投げて見ないとわからない」部分がある。
2013年と2014年の陣容の比較。文字のえんじ色は規定投球回数以上。
2013年のグレーは移籍した選手。2014年のえんじ色地は新加入。薄緑色は一軍初出場。ブルーは新外国人。表外のRankは、リーグ6球団のランク。
大竹寛が巨人にFAで移籍。人的補償で一岡竜司が新加入。菊地原毅が引退。
マエケンは内容の割に勝ち星に恵まれなかったが、大瀬良は反対に援護が多く、二けた勝利で新人王。
バリントン、野村は安定感はなかったが、100回を投げた。
7月にヒースが加入。速球主体の投球はNPBに通用して、3勝を上げた。来季に向けて期待が持てよう。
前半戦、巨人から人的補償でやってきた一岡が目の覚めるような投球。故障で戦線離脱したが、彼の活躍は際立っていた。
ミコライオがクローザーとしてそれなりの働きをしたが、他の中継ぎは平凡。2回に1回は失点するような印象だった。
広島の問題は、先発の前田健太、救援の永川勝浩以外に2年、3年と続けて活躍する投手が出てきていないことだ。
福井優也、野村祐輔、篠田純平、今村猛。
アマチュア時代から名のある投手。1、2年は活躍してもすぐに色褪せてしまう。
大瀬良大地もそうならないかという懸念がある。
指導法、起用法に問題があるのかもしれない。
総体的に見れば、広島は打線に投手陣がよりかかっている。そして、マエケンにもよりかかっている。
あと1年、マエケンのいる間に、田中将大のあとに則本昂大が出てきたような「ストーリー」が作れないと、また冬の時代に入るだろう。
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