優勝したにもかかわらず、投手陣を立て直す必要があった。言うまでもなく、大エースがぬけたからだ。
2013年と2014年の陣容の比較。安打を打った投手を含むすべての打者。文字のえんじ色は規定打席以上。
2013年のグレーは移籍した選手。2014年のえんじ色地は新加入。薄緑色はマイナーからの昇格。ブルーは新外国人。表外のRankは、リーグ6球団のランク。
田中が稼いだ24個の白星を埋めるのは無理にしても、二番手以下の投手を何とか引き上げないといけない。
則本はその期待に応えた。辛島も規定投球回数に達した。
昨年投げられなかった塩見も114.2回を投げた。
これに高卒1年目の松井裕樹を加えて、それなりに形はできた。先発陣は頑張った方ではないだろうか。
救援陣も福山が素晴らしい投球、新人の西宮、相原もまずまずの投球。クローザーに起用したファルケンボーグも夏場に離脱するまでは責任を果たした。
しかしながらトータルで田中を穴を埋めることはできなかった。
新外国人がほとんど使えなかったことも大きいが、田中に代わる「芯」を作るまでにはならなかった。
則本に期待がかかるが、「使える投手の層」を厚くすることが急務だろう。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
D.ビュフォード、全本塁打一覧|本塁打大全
広尾晃、3冊目の本が出ました。
数年前、ダルビッシュがまだ日本ハムにいた頃のファイターズ投手陣は例年防御率が良かったものでした。防御率1点台のダルビッシュの影響が大きいのだろう。そう思って、ダルを除外したハムのチーム防御率を調べたのですが、結果は下記のとおり、ダル以外の皆さんも、バックを守る野手陣の貢献に支えられ、頑張っていた。
チーム防御率パリーグ順位 → ダルビッシュを除外したチーム防御率パ順位
2006年・・・1位 → 1位
2007年・・・2位 → 3位
2008年・・・1位 → 1位
2009年・・・1位 → 2位
2010年・・・1位 → 1位
ところが、昨年の楽天、田中抜きのチーム防御率は3.96。ハムと違い、田中におんぶにだっこだったわけです。今年は守備もセイバー的に見るとボロボロでしたし、むべなるかなです。
昨年の楽天・・・2位 → 6位
加えて、日本シリーズで好投を見せた美馬や立花社長が120~130回のイニングイーターを期待したブラックリーらが不振。
本来なら高卒3年目で快投続けているはずだった釜田は、星野政権下でのこれまでの酷使でトミージョン手術。辛島は良く頑張りましたが、塩見は球速が依然戻らず、けっこう綱渡りの投球内容だったと思います。