小関順二氏は昨年のホークスや巨人の補強に「恥を知れ」と怒ったが、確かにこの補強はすごかった。


2013年と2014年の陣容の比較。安打を打った投手を含むすべての打者。文字のえんじ色は規定打席以上。
2013年のグレーは移籍した選手。2014年のえんじ色地は新加入。薄緑色はマイナーからの昇格。ブルーは新外国人。表外のRankは、リーグ6球団のランク。

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パディーヤ、ファルケンボーグと二人の外国人投手が退団、新垣渚をヤクルトへトレード。

一昨年シーズン中に大隣憲司が黄色靭帯骨化症で戦線離脱したことへの危機感もあったのだろうが、阪神からスタンリッジ、中日から中田賢一と先発投手を補強。さらに日本ハムからブライアン・ウルフ、西武からデニス・サファテを獲得。おまけにMLB帰りの岡島秀樹も復帰した。

すごいのは、補強した戦力のほとんどが稼働したことだ。
ここ数年、エースとして活躍した攝津正に疲れが見える中で、スタンリッジと中田がシーズン中ほぼフル活動。
サファテはクローザーとして抜群の働き。岡島もセットアッパーとして活躍した。
五十嵐亮太、柳瀬明宏、新人の森が救援陣として活躍。森福はやや冴えなかったが、補って余りある陣容だった。

さらに育成枠でとった飯田優也が短期的ながらも先発として機能。

その上に、難病から奇跡の復活を果たした大隣が加わったのだ。大隣は終盤からポストシーズンにかけてエースになった。

オフになって岡島秀樹を戦力外にしたのは「投手が余っている」からだろう。金子千尋がこのチームを選ばなかったのも同じ理由からだろう。

巨人でよく見られたが、戦力が過剰気味のチームは、突如、崩れることがある。大投手だった工藤公康新監督の切り盛りが見ものである。

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