昨日のCCサバシアは、捕手セルベリの構えるところにほとんどボールが来ていた。それだけでなく、その軌道はえげつなく変化していた。去年の不安定さとは大きな違いだと思った。
アリーグ、同様に各チームで100イニング以上投げている投手をピックアップした。それぞれ、1試合当たり何点援護をもらっているか(RS)を出して、防御率(ERA)と比較した。(あ)はその差分である。さらに、投手本来の実力を示すといわれるDIPSを算出し(今回は{(与四球-故意四球+死球)×3+被本塁打×13-奪三振×2}÷投球回+3.12)、ERAと比較した。(い)はその差分。さらにWHIP(1回あたりに出した走者の数)、先発数GS、勝利W、敗戦L、QS(6回以上投げて自責点3以下に抑えた試合数)、(う)は勝利とQSの差分です。QS%は登板試合数に対するQSの割合。





去年、CCサバシアはリーグ2位の5.8点のRSをもらっていがERAは3.18。今年もリーグ5位の6.1点のRSだが、ERAは2.65。(あ)は1位。勝ち星だけを見ていてはわからないが、今年のサバシアは、去年よりもずっと調子が良いのだ。

BOSは、レスターとベケットではRSがずいぶん違う。勝ち星はレスターの方が上がっているが、内容はベケットがかなり上である。100回以下なのでこの表にはないが、ナックルボーラーウェークフィールドは7点以上の援護をもらってERA5.15ながら6勝を挙げている。

TORのブランドン・モローは防御率とDIPSの差(い)が最も大きい。自責点は多いが、内容的には良い投球をしているのだ。

DETのバーランダーも素晴らしい内容。特にWHIPが驚異的だ。この内容でリーグ一の165回を投げている。CCとともに有力なサイヤング賞候補だ。

TEXに注目。景気良く援護点をばらまいている。特にホランドはたっぷりと援護をもらって、ERA4.43ながら9勝4敗の好成績だ。勝ち星だけ見れば年俸大幅アップだが。

対照的にSEAは、実につましい援護で(あ)がみんなマイナス。特にフィスターの援護はわずか2点。これでは勝てない。

こうしてみていくと勝ち星とは、運か実力か、いずれかでもらう「ご褒美」であって、必ずしも実力を反映していないことが如実にわかる。

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