メインの球場の奥のソフトボールグランドの鍵が開けられ、何かが始まる気配がしたので行ってみた。
3人の選手が三塁方向から、ファーストミットを構えたコーチに向けて遠投を始めた。上げた方の足でタイミングを取って投げる。野手の投げ方ではない。

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コーチは一球、一球「今のはいい回転だ」「球筋はいいよ」「ちょっと低い」などと返している。投手の投げ方と、球筋をチェックしているようだ。

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投げているのは再起を期す元エースの吉見一起

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浅尾拓也、かなりワイルドな印象。もう30歳だ。

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去年売り出した又吉克樹。体の動きの柔らかさ、大きさを感じる。

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そして受けているのは、今や名投手コーチの評判が高い近藤真市。

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近藤の初登板でノーヒットノーランは強烈な記憶だ。しかし短く燃え尽きた投手は、今、名コーチとなって、再生、復活、さらなる躍進を期す、3人の主力投手にきめ細かな指導をしているのだ。

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浅尾の姿を見かけて、ファンが少しずつ集まり始めたが、3人の投手と1人のコーチは延々と同じ動作を続けた。

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いつまでも見ていたくなった。キャンプならではのいいものを見せてもらった。

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