ESPNはMLB選手の300位までのランキングを発表している。これはファンタジー・ベースボールというゲームのためだ。
このゲームはアメリカでは非常に人気がある。実際の選手を集めて架空のチームを作るのだが、選手の成績や出場記録がそのまま反映される。
だからゲームをする人はMLBの試合を見て、自分の架空のチームにいる選手がリアルではどんな活躍をしているかに一喜一憂する。また公式サイトなどでDL入りしていないかもチェックする。
MLBや、その記録に注目させるための誠によくできた仕組みだと思う。MLBもファンタジー・ベースボールの特設サイトを作っている。

日本では毎日の試合や選手の成績にそこまでこだわるファンが少ないために、ファンタジー・ベースボールは根付いていない。
ファンタジー・ベースボールが普及したことで、アメリカのファンは選手の記録、とりわけセイバーメトリクスへの注目度が高まったといってよいだろう。

その2015年の選手のランキング。WARもつけた。WARはESPNが採用しているBaseball Referenceのもの。100位までと日本人選手(えんじ色)。グレー地は期待打席、規定投球回数以下。

ESPN300-01


1位はマイク・トラウト、昨年のア・リーグMVP、WARも全体の1位だ。
上位の選手はWARが高いが、必ずしもその順番で並んでいるわけではない。

あくまで2015年のランキングなので、昨年実績に基づきはするが「期待度」が加味されている。

ロッキーズのトロウィツキは昨年91試合しか出ていないが、14位にいる。故障が癒えて、今年は期待できるという判断なのだ。

日本人の1位は、全体43位のダルビッシュ有。彼も昨年10勝しかしていないが、期待度は非常に高い。16勝したジョン・レスターよりも上にいるのだ。

63位のプリンス・フィルダーはテキサスで前半戦で早々にDL入り。WARも-0.2だが、評価は高い。これも期待度。

100位以下で日本人が3人。ほぼ同じくらいの位置づけ。田中がWARは1番良いのに3人の中で一番下なのは、やはり「肘」の状態によるのだろう。

野手ではWAR1.0の青木宣親も、同じく1.0のイチローも入っていない。実績も乏しいが期待度も低いということだろう。

今日、明日はこのデータをもとにいろいろ考える。


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