いくつか選手名鑑を買ってきて、眺めているうちに「二軍監督」というのが気になった。

NPBの二軍監督は、二軍戦の采配を振るうのが仕事だが、それ以上に選手の進境を見極めて一軍に送り出すのが仕事だ。
若手選手の全般的な指導ができ、選手の実力を推し量る目が利かなければならない。
今季の二軍監督のNPB時代のキャリアを調べた。

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ソフトバンクは三軍の監督も新設した。昨年、総括兼内野守備コーチとして三軍を率いていた水上が二軍監督になり、小川史が三軍監督に就任した。
水上“三軍監督”は実に丁寧な人柄。教育者のようだった。

オリックスの岡本監督はBCリーグ信濃から転じて2年目。

日本ハムの田中幸雄は二軍監督の中ではずば抜けたキャリア。この指導者は次期監督候補かも知れない。

ロッテの青山道雄は5年目。現役時代はロッテとは縁がない選手だった。指導者としての手腕を評価されたのだろう。

西武の潮崎哲也は何度も一軍監督候補に挙がっている。二軍監督として3年目。

楽天の酒井勉は4年目。厳しい投手陣を切り盛りする。

巨人の岡崎郁は、例の「清武の乱」の登場人物。二軍監督としては3年目。指導者として力量があるのだろう。

阪神の古屋哲夫は、日本ハムの名三塁手。選手晩年に阪神に在籍。阪神は「ファーム監督」。昨年就任。

広島の高信二は、1軍のコーチから今季二軍監督に就任。頭脳派と言われる。

中日の佐伯貴弘は、横浜の中軸打者だった。晩年中日に移籍。2年目。谷繁監督と親しいようだ。

DeNAの山下大輔は異色。一軍監督経験者。2012-13年に二軍監督を一度つとめ、今季俣返り咲き。生え抜きのスター選手だ。

ヤクルトの伊東昭光は元エース。2年目。

二軍監督には元内野手が多い。作戦面の経験が必要だし、トータルで選手を鍛えるためには内野手の方が良いのだろうか。
スター選手もいるが、全般に地味な職人肌が多い印象だ。



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