近藤和彦や長嶋茂雄がデビューした1958年のセリーグはどんな状況だったのか。
調べて見たくなった。
データはこの本の引き写し。
何度も紹介しているが、本当によくできた本。プロ野球ファン必携である。
で、それをダイアモンドに落とし込んだわけだ。6球団一気に出す。えんじ色はオールスター選出。
巨人はこの年で引退する川上哲治が5番にいる。広岡と長嶋は「大型三遊間」と言われた。そしてエースは前年デビューした藤田元司。藤田はMVPも獲得。
大エースだった別所毅彦はめっきり衰えたが300勝にこだわって現役を続けている。このシーズン末で294勝。
巨人ファンは「新しい時代が来た」と思ったことだろう。
阪神は三宅が本塁打リーグ3位、元気いっぱいだった。吉田も28歳と若かった。田宮謙次郎は長嶋以前の最強打者。翌年毎日に移籍。
この表にはないが藤村富美男もこの年、現役復帰している。
大津淳はわずか6年の現役だったが、アベレージヒッターとして活躍。
エースは小山正明、村山実は翌年入団。
中日は草創期からの中心選手、西沢道夫が現役最終年。37歳。103安打もしているからもっとやれそうだが、引退させられたようだ。通算1717安打。この表にはないが服部受弘も一緒に引退。杉下茂もこの年で引退。61年に大毎で復帰している。中日は人事の刷新を意図したのだろう。
国鉄は、まさに金田王国。2年連続最多勝、最優秀防御率。2番手の江戸っ子元ちゃんこと村田が最多敗。
石田雅亮は22歳。4番に抜擢された。しかし期待に応えられず。金田は2本塁打している。
飯田徳治が控えながらがんばっている。松田清は連勝記録で知られる投手だったが、打者に転向して国鉄。
広島はエース長谷川が不振。二けた投手がいなかった。三塁は巨人の広岡達朗の兄の富夫が守っている。広島県庁から入団。30歳だが翌年引退する。
小鶴誠が控えにいる。この選手もこの年で引退。
拝藤宣雄は長嶋の立教時代のチームメイト。大いに期待されたが、この年がキャリアハイだった。
大洋は秋山、土井のバッテリーが脚光を浴びるが最下位。青田昇が控えにいる。青田は翌年阪急に移籍して引退。39歳の児玉利一もこの年で引退。
近藤和彦の13本塁打は決して少なくないことが分かる。
こうしてみると1958年は、戦前の職業野球を引っ張ってきた大選手が最晩年を迎え、それと入れ違いに長嶋、近藤和、古葉毅、その前年の藤田元司、前々年の秋山、土井など大学でのフレッシュスターが颯爽と登場した年だったことが分かる。
まさしく歴史の転換点だった。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
土井淳、全本塁打一覧|本塁打大全
広尾晃、3冊目の本が出ました。
何度も紹介しているが、本当によくできた本。プロ野球ファン必携である。
で、それをダイアモンドに落とし込んだわけだ。6球団一気に出す。えんじ色はオールスター選出。
巨人はこの年で引退する川上哲治が5番にいる。広岡と長嶋は「大型三遊間」と言われた。そしてエースは前年デビューした藤田元司。藤田はMVPも獲得。
大エースだった別所毅彦はめっきり衰えたが300勝にこだわって現役を続けている。このシーズン末で294勝。
巨人ファンは「新しい時代が来た」と思ったことだろう。
阪神は三宅が本塁打リーグ3位、元気いっぱいだった。吉田も28歳と若かった。田宮謙次郎は長嶋以前の最強打者。翌年毎日に移籍。
この表にはないが藤村富美男もこの年、現役復帰している。
大津淳はわずか6年の現役だったが、アベレージヒッターとして活躍。
エースは小山正明、村山実は翌年入団。
中日は草創期からの中心選手、西沢道夫が現役最終年。37歳。103安打もしているからもっとやれそうだが、引退させられたようだ。通算1717安打。この表にはないが服部受弘も一緒に引退。杉下茂もこの年で引退。61年に大毎で復帰している。中日は人事の刷新を意図したのだろう。
国鉄は、まさに金田王国。2年連続最多勝、最優秀防御率。2番手の江戸っ子元ちゃんこと村田が最多敗。
石田雅亮は22歳。4番に抜擢された。しかし期待に応えられず。金田は2本塁打している。
飯田徳治が控えながらがんばっている。松田清は連勝記録で知られる投手だったが、打者に転向して国鉄。
広島はエース長谷川が不振。二けた投手がいなかった。三塁は巨人の広岡達朗の兄の富夫が守っている。広島県庁から入団。30歳だが翌年引退する。
小鶴誠が控えにいる。この選手もこの年で引退。
拝藤宣雄は長嶋の立教時代のチームメイト。大いに期待されたが、この年がキャリアハイだった。
大洋は秋山、土井のバッテリーが脚光を浴びるが最下位。青田昇が控えにいる。青田は翌年阪急に移籍して引退。39歳の児玉利一もこの年で引退。
近藤和彦の13本塁打は決して少なくないことが分かる。
こうしてみると1958年は、戦前の職業野球を引っ張ってきた大選手が最晩年を迎え、それと入れ違いに長嶋、近藤和、古葉毅、その前年の藤田元司、前々年の秋山、土井など大学でのフレッシュスターが颯爽と登場した年だったことが分かる。
まさしく歴史の転換点だった。
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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
土井淳、全本塁打一覧|本塁打大全
広尾晃、3冊目の本が出ました。
川上、長嶋がヒットを量産し、吉田、三宅が打球を捌く
こうやってダイヤモンドに配置されると、産まれてもいない当時の試合が浮かび上がってくるようです
いやぁ、他の年も見てみたい
もちろんパリーグも