報知新聞蛭間豊章記者のこのブログでもちらっと触れられているが、野球ファンの中には「大田泰士に頑張ってほしい」と思っている人が実に多いようだ。
少し前まで、大田泰示は、プロ野球の歴史では散見される「未完の大器」のコースを歩むものと、誰もが思っていた。
木次文夫、渋谷通、大森剛などなど。
名門校出身、恵まれた体格、そしてスケールの大きさ。
未来の中心打者と誰もが期待を寄せる。
しかし中々上がってこない。ファンは「大器晩成というから」と辛抱強く待つのだが、ついには待ち疲れ、期待はずれに対する失望の声を上げ始めるのだ。

広島県から東海大相模に野球留学し、ドラ一で巨人に入団した大田は、まさにそのコースを歩んでいるように思えた。

キャリアSTATS

Taishi-Ohta


実にもどかしい。二軍ではそれなりの成績をあげていたが、一軍ではまともな成績は上げていない。
松井正さんの記事、参照 
チームは松井秀喜以来空いていた「55」を与えたが、業を煮やして取り上げてしまった。

3年前の二軍戦での写真 まだ55番。この時から期待外れ感があった

Taishi-Ohta P


とは言っても「44」もスラッガーらしいいい背番号だが。

巨人というチームは、選手を育てない。毎年優勝がノルマだから、常に即戦力を必要とする。他球団の主力クラスを「大人買い」する。だからいくら大器がいても、チャンスが少なすぎる。
あたら逸材を腐らせるのは巨人ではないのか、という声がつねにあるのだ。

今年、大田に脚光が当たっているのは、巨人が珍しく緊縮政策に出て大物選手を獲得しなかっために、内部の成長が期待されているからだ。
そして監督が高校の大先輩であり、大田に期待をかけているからだ。

高卒から7年は長い。入団当初「王、王、三振王!」と野次られた王貞治が開花したのは4年目、22歳の時。
25歳の大田は本当に開花するだろうか。

私は巨人ファンだったことは一瞬一秒たりとも無いが、近い将来、3番岡本和真、4番大田泰示の「和製中軸」が巨人に生まれたら、ちょっと見に行ってみようかなと思う。


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