ちょっと変わった記録をご紹介。NPBのシーズンパスボール数30傑。
守備の記録にもいろいろあるが、パスボールほど残念な記録はないだろう。投手が投じた球を捕球できず逸らしてしまう。そして走者に進塁を許してしまう。
失策以上に当事者の責任、能力が問われるミスだと言えよう。
NPBのパスボール30傑
1位は1979年の若菜嘉晴。26歳。17個。阪神は4位。若菜は.303、9本塁打、42打点。小林繁、江本孟紀、池内豊、山本和らの球を受けた。控え捕手は片岡新之介。
1位タイは1960年の野村克也。25歳。17個。この年南海は2位、野村は.291、29本塁打、88打点でタイトルを逸する。前年、日本一に輝いた南海だが、この年は大毎オリオンズの後塵を拝した。
杉浦忠、スタンカ、皆川睦雄、祓川正敏、森中千香良らの投手を受けた。控え捕手は渡会純男(28試合)。
二人に共通するのは「強打」ということだ。そしてともに20代、DHがないリーグ。多少守備的におぼつかなくても打線から外すわけにはいかなかった。
3位の宮寺勝利は巨人から移籍して1年目、レギュラーの座をつかんだ年だ。オールスターにも初出場。27歳。
野村克也は30傑(35人)の中に7回登場、若菜嘉晴が3回、古田敦也、八重樫幸雄が2回登場する。
古田はワンバウンドを体で止めるのではなく、野手がゴロを取るように「取りに行く」技術を編み出したが、パスボールが少ないとは言えなかった。
森昌彦はこのランクには顔を出さない。彼は1963年の5個が最多捕逸。木俣達彦は1965年の11個が最多。
昨年の最多捕逸はパが伊藤光、嶋基宏、炭谷銀仁朗の6、セが黒羽根利規の8。
パスボールはそれほど重要なファクトとは思わないが、捕手の能力の一端を示しているとは思う。
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