リンスカム、ケイン、バンガーナー、ボーゲルソンの4本柱は、質だけでいえばロサンゼルス・ドジャース=LADを上回る。そのあとが問題だ。
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今やナリーグ切っての人気投手のリンスカム、イニングイーターと呼ぶにふさわしいマット・ケイン、まだ22歳の伸び盛りバンガーナー、そして阪神、オリックスを経て昨年スターターとして33歳でブレイクしたボーゲルソン。話題性には事欠かない投手陣だ。ボーゲルソンが背中を痛めたようだが、軽症だったようだ。

しかしこれに続く5番手バリー・ジトが問題大有り。2006年に7年1.26億ドルでサンフランシスコ・ジャイアンツ=SFと契約したが、年々勝ち星を落として昨年は3勝どまり。今年もだめなら、若手のエリック・サーカンプにとって代わられる可能性もあろう。

中継ぎ陣には0.71という驚異のWHIPを残したセルジオ・ロモがいる(全くの余談だが、この投手は先ごろ引退したマーク・クルーンと仲が良かったようで、twitterで別れを惜しんでいた)。ハビア・ロペス、アフェルドもいい仕事をした。

ロモと同じく鍾馗さんのようなひげで大人気になったクローザー、ブライアン・ウィルソンは昨年、故障がちではあったが、やや投球を覚えられた感がある。また夏以降は故障で十分に投げられなかった。あるいは、ロモ、ロペス、アフェルドのいずれかと役割を交代するかもしれない。

RS(援護点)が少ないという現状に抜本的な解決策は取られていない。

毎年、選手の移動が少ないSF。特に投手陣はできるだけ動かさない方針のように見える。LADとは対照的な短い表だ。

しかし今季はLADの足音がすぐ後ろで聞こえている。安泰ではないだろう。

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