明らかに昨年とは違う。不安がいっぱいの開幕戦だった。
事前の触れ込みでは、今年の田中は肘への負担を減らすために4シームを減らし、2シームを多く投げることにしたという。球速も落ちるという。
それはどういうことなのか、明らかになった。
ブルージェイズは捕手のマーティンが二番。
1回表、レイエスには変化球を3球投げて空振り三振。いきなりスプリッターを投げた。
マーティンには3つの球種でフルカウントから三ゴロ。バウティスタもスライダーで空振り三振。
2回表、エンカ―ナシオンをスライダーで空振り三振。ドナルドソンはスプリッターで三ゴロ。ナバーロもスライダーで打ち取ったが、ぼてぼてのゴロが内野安打に。ポムペイは右飛。
3回表、ピラーにはスライダーから入るが、鋭いゴロで抜ける左前打を打たれる。
トラビス、怖い打者とは思えないがストライクが入らない。初の四球。ここでレイエスが送りバント、田中と三塁ヘッドリーが追うが、ヘッドリーがつかんで一塁に悪投、ピラーが帰る。
マーティンが初球を右前打、2人が帰る。この球が一番速かった。ピンチになると、昨年までの田中は形相が変わり、速球をずばっと投げ込んだものだ。そういうギアチェンジができなかった。バウティスタは左飛。
ここで日本人投手にめっぽう強いエンカ―ナシオンが、内寄りの甘いコースに入ったシンカーを左中間スタンドに運ぶ。ドナルドソン、ナバーロをゴロで仕留める。
4回表、気落ちした感のある田中は、ボールが増える。プムお栄の三球目のファウルはポール際に飛び込む大きな当たり。ピラーがライナーで安打、二盗。ここでジラルディ監督が二塁のジャッジに注文を付けたが、これは次の投手を作るための時間稼ぎだろう。
レイエスを歩かせ二死一二塁でマーティンを9球かけて三振を奪う。82球。
田中は軸となる速球系の球がなく、かわす投球に終始した。2シームは黒田博樹と同じシンカー系の変化をしたが、制球が悪く決め球ではなかった。
結局、早い回からスプリッターを多投したが、打者はそれを見極めるようになった。
4回には自信が失われていた。逃げるような投球だった。
田中は明らかに本調子ではない。勝負を避けているようだった。1回から表情に余裕がなかった。
賢明な投手だから、次回の登板では修正をしてQSくらいは上げるかもしれないが、昨年の投球が戻ってくるかどうか、疑問だと思う。
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クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1956年安原達佳、全登板成績【2年連続2ケタ勝利&リーグ優勝】
広尾晃、3冊目の本が出ました。
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1回表、レイエスには変化球を3球投げて空振り三振。いきなりスプリッターを投げた。
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2回表、エンカ―ナシオンをスライダーで空振り三振。ドナルドソンはスプリッターで三ゴロ。ナバーロもスライダーで打ち取ったが、ぼてぼてのゴロが内野安打に。ポムペイは右飛。
3回表、ピラーにはスライダーから入るが、鋭いゴロで抜ける左前打を打たれる。
トラビス、怖い打者とは思えないがストライクが入らない。初の四球。ここでレイエスが送りバント、田中と三塁ヘッドリーが追うが、ヘッドリーがつかんで一塁に悪投、ピラーが帰る。
マーティンが初球を右前打、2人が帰る。この球が一番速かった。ピンチになると、昨年までの田中は形相が変わり、速球をずばっと投げ込んだものだ。そういうギアチェンジができなかった。バウティスタは左飛。
ここで日本人投手にめっぽう強いエンカ―ナシオンが、内寄りの甘いコースに入ったシンカーを左中間スタンドに運ぶ。ドナルドソン、ナバーロをゴロで仕留める。
4回表、気落ちした感のある田中は、ボールが増える。プムお栄の三球目のファウルはポール際に飛び込む大きな当たり。ピラーがライナーで安打、二盗。ここでジラルディ監督が二塁のジャッジに注文を付けたが、これは次の投手を作るための時間稼ぎだろう。
レイエスを歩かせ二死一二塁でマーティンを9球かけて三振を奪う。82球。
田中は軸となる速球系の球がなく、かわす投球に終始した。2シームは黒田博樹と同じシンカー系の変化をしたが、制球が悪く決め球ではなかった。
結局、早い回からスプリッターを多投したが、打者はそれを見極めるようになった。
4回には自信が失われていた。逃げるような投球だった。
田中は明らかに本調子ではない。勝負を避けているようだった。1回から表情に余裕がなかった。
賢明な投手だから、次回の登板では修正をしてQSくらいは上げるかもしれないが、昨年の投球が戻ってくるかどうか、疑問だと思う。
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広尾晃、3冊目の本が出ました。
田中が1イニングに5失点したのは2012年8/19西武戦で5失点した6回以来のことです。
「今季はある投球スタイルを確立しようとしている。だから、球速に関しては聞かないで下さい」。報道陣を集めて実施された事前のメディア取材でそう答えていましたが、目覚ましいスピードボールもなく、本戦だけを見れば、duplesさんの名言「球の速いのは七難隠す」を思い出させてくれる内容でした。
ブルージェイズ打線に右打者が6人並んだのも、田中の投球を狂わせたと思います。キャンプ中、何度も確認したフロントドア封じのため、新人を含む6人を並べたのか?あるいはこのラインアップがデフォなのか?は知りませんが、結果的に右打者にいいようにもてあそばれたかたちになりました。
それにしてもMLB Gamedayの集計では82球を投げ、4シームはわずかに6球。4シームを打たれたくないという心理なのでしょうが、いくらなんでも少なすぎですね。この路線で次戦もいくのか?何度か見ないと何とも言えないですね。