今日の福岡ソフトバンク戦が最終試験になるが、それを待たずに栗山英樹監督は斎藤佑樹の開幕投手を内定した。さすが、テレビ出身だけあって話題を作るのはうまいが、シーズンはあきらめたのだろうか。
練習試合も含めた今年の斎藤の戦績。

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私は斎藤佑樹を「ミスターQS」と呼びたいと思う。QSとは6回以上を投げて自責点3以下で抑えること。MLBでは投手の最低限の責任とされている。

斎藤佑樹は、2回を投げれば1点は取られる。相手がどこであれ、ほぼその調子である。また球数もやたら多いので、6回しか投げられない。結果的にQSになるのだ。しかし、NPBの基準でいえば、合格点とはとても言えない。

防御率1点台でエッジの立った投球をする田中将大はもとより、各球団のエース級と比べても大きく見劣りする。
日本ハム投手陣のオープン戦成績。

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ウルフは出遅れているが、ローテーションの姿がほぼ見えてきている。ダルビッシュなきあとの投手陣の柱として武田勝が責任を十分に感じていることがよくわかる。

栗山監督は「武田勝と話す」としているが、何を話すというのだろう。「話題作り、観客増のために、斎藤に開幕投手を譲ってやれ」というのだろうか。武田勝はハンカチを出して泣きたくなるのではないか。

集客策とは、こういうことを言うのではない。包み紙が派手だからと言って、品質が劣る商品を一番いいところに並べるのは、商売ではない。

こういうことをすると、生ものである野球選手は腐ってしまう。

斎藤佑樹はせめて今日の福岡ソフトバンク戦で、誰もが納得する投球を見せつけてほしい。

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