運も悪かったし、スコアだけを見れば「もう少し投げさせたい」と思わないではなかったが、投球内容を子細に見ると、マドン監督が4回無死で降板させたのも納得できる。
6/11のレッズ戦、8番に先発投手ロレンツェンを置く、変わったオーダー。

Tsuyoshi Wada20150611g


先頭のデヘスースへの入り球はキレの良い速球。調子が良いと思えた。6月に昇格したばかりのデヘスースは三振、ボットの当たりは一直。良い当たり。フレイザーは二ゴロ。
この裏に捕手モンテロの3ランが出る。

2回表、4番ブルースは見逃し三振。5番ペーニャはゴロで抜ける中前打。6番ドミンゲスは見逃し三振。
スアレスは0-2と追い込むが、ここから見極められて歩かれる。
投手ロレンツェンの当たりは中堅、デクスター・ファウラーの頭上に。追いついたように見えたが、捕球できず。三塁打にしてしまう。二者が帰る。
動揺してネグロンを歩かせる。
デヘスースは右飛。

3回表、ボットに左翼線に二塁打を打たれる。フレイザーは三振、ブルース、ペーニャはゴロに打ち取るが、二人で14球も要する。

マドン監督は、和田のもたもたした投球に業を煮やしたのだと思われる。
これで5回目の登板だが、三振以外で確実にアウトにできる球、配球が見えてこない。
その上に、毎回四球も出す。安打よりも歩かせることの方が問題だ。球数も嵩む。結果的にアウトを重ねたとしても、長い回は投げられないし、守備側のリズムもできない。

捕手とのコミュニケーションも良くないのではないか。配球に流れが見えない。

相手打者は、得意球の速球に手を出さず見極めはじめた。3回を終えて67球。各打者に投げる球が無くなっている様な印象だった。

4回、ドミンゲスに7球粘られた挙句に一発を喰らった時点で降板。

マドン監督は、断を下したのではないか。中継ぎ配転ではないか。

0612


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