昨夜は燦燦会。例によって渡邊恒雄会長が一発ぶち上げた。
「ドブネズミか泥棒ネコか知らんが、そんなものが一匹やそこらいても、そういう問題はわれわれにお任せいただいて。堂々と法廷で決着つけますから、勝ちますから。そういうことは全部忘れて、試合に集中してくれることをお願いしたい」
「変な人間が一人いなくなると一体感が非常に強まる。去年まではその変な人の補強でダメ外国人と酷評されましたが、今年は大補強に成功した」


「世間様をお騒がせして申し訳ない」とか言わないのが渡邉氏流。財界のお歴々の居並ぶ席が、一気に品下がったことだろう。
清武氏の本を読んでわかったのだが、渡邉氏は何かというと「訴えるぞ!」というのだ。言論人のくせに、自分の力で相手を説得したり、論破したりできない、と言っているようなものだ。

今日も朝日新聞は音なし。読売新聞も記事はなし。朝日は高校野球が始まったので、波及を恐れたのかもしれない。また、水面下で朝日、読売の交渉が始まったのかもしれない。
新聞のスクープは、翌週には週刊誌に波及する。大きなニュースは部数増につながるからだ。

週刊誌の双璧、『週刊新潮』と『週刊文春』。文春は月刊『文藝春秋』で清武氏の手記を掲載した経緯もあるから今度の騒動を取り上げているが、新潮は音なし。

文春の記事も4ページだけで、清武氏の『巨魁』の読書感想文が中心。先日私がご紹介した内容とかぶる部分が多かった。独自取材と言えるのは、清武氏の本で、名前を伏せて選手獲得の裏契約のメモを紹介していた選手が和田毅だと明かしたことくらい。また朝日のこの取材が社会部によるもので、大量の資料を入手したために、運動部の反対を押し切ってスクープにしたということもわかった。そういえば清武氏も社会部出身だ。





スポーツスキャンダルでは定評のある『週刊ポスト』は、「<「清武爆弾」炸裂!?>元球団職員が証言!これからこのスキャンダルが大量流出する!?」と見出しは華々しいが、こちらは確度が高いとは言えない。そのうえお得意の“金銭・女性トラブル”に関心がずれていきそうだ。

『週刊現代』も『巨魁』の読書感想文にとどまっている。

総じて部数拡大のための便乗記事のレベルにとどまっていて、低調である。週刊誌の反応を見ていると、この事件はそれほど発展性がないのかもしれないと思えてくる。

朝日新聞は、いつ続報を出すのだろうか。このまま終われば子供の“ピンポンダッシュ”である。『週刊朝日』で、新資料が出ることを期待したい。

「巨人だけが金権ではない」「みんなやっていることだ」との声が喧しい。それは周知のことである。しかし、こうして大事にならなければ、悪習はなくならない。

この問題に関しては、非常に明快な解決策がすでにあるのだ。

それは「完全ウェーバー制」。前年度最下位のチームから選手を選択するこの制度を導入すれば、特定の選手と球団の密約は意味をなさなくなる。アマチュア側の拝金主義者たちも事前に金や便宜をせびることができなくなる。

もちろん、そうなっても問題は出てくるだろうが、改革へ向けた一定のメルクマールにはなる。せめて制度導入へ向けての議論が始まるべきだと思う。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!