春先の1球リタイアといい、失望させること甚だしい。8月11日生まれの山本は49歳11か月と、NPB最高齢登板の記録を更新した。ただそれだけだった。

昨日の試合。

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先頭比屋根はタイミングを外したチェンジアップで3球三振。しかし川端を4球で歩かせ、山田は左前に浅い安打。畠山の時に暴投。捕手は桂。畠山は犠飛。雄平はフルカウントから空振り三振。
2回、大引に3球ボールを投じたが、3球目に左の指が膝にあたって突き指。そのまま降板した。
運動不足のお父さんが町内のソフトボール大会に出てやりそうな怪我である。
投球内容を見ても、ストライクを入れるのが精いっぱい。精度も感じられなかった。

山本昌は、3/3、今シーズン初めてとなる対外試合、教育リーグのホークス戦で右ヒザを痛めて、わずか一球で降板した。初球のストレートを投げた際、くぼみに足がはまって「ヒザがゴリッと言った」ということだが、このときもアスリートではないと思えた。

中日は山﨑武司以来、超ベテラン選手には引退勧告をしない伝統がある。
ために、山本昌(49)、監督の谷繁元信(44)、和田一浩(43)、小笠原道大(41)、岩瀬仁紀(40)、川上憲伸(40)と不惑の現役選手が6人もいる。
このこと自体は悪いことではない。中年になってもトップアスリートで居続けることはファンも勇気づけられるし、すばらしいことだ。

しかしまともにプレーできないまま、長々とロースターに名前を連ねるだけの選手は、何のために存在しているのだろうか。

山本昌はこの春、読谷村のキャンプで見た。

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このとき、すでに90%は今季限りで引退するといっていた。おそらく最年長登板記録を更新することもあり、区切りをつけようとしたのだろう。
それは結構だが、あくまでも個人的な話であり、現役選手として禄を食むからには、チームに貢献しなければならない。
今季の二軍成績

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三振が少なく、打たせて取る老獪な投球だ。これを見る限り、期待は持てそうだった。
しかし一軍ではそうではなかった。
回を重ねればよいところも見えたかもしれないが、それもできなかった。

もうそろそろ良いのではないだろうか。個人的な記録達成に、ペナントレースを犠牲にする必要はないだろう。
「記録のための記録」をほめそやすのは、最近のメディアの悪い風潮だが、大した意味はない。

引退試合ならオープン戦で十分だ。働けないのなら自ら引退を決断すべきではないか。


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