この春にも紹介したが、KBO屈指の強打の内野手、姜正浩がチームに主軸になりつつある。
キャリアSTATS
名門光州第一高から現代に入団、現代が撤退したためウリ・ヒーローズに移籍してからレギュラーに。
強打の内野手として頭角を現し、昨年はリーグ最強打者に。
ピッツバーグ・パイレーツと4年1100万ドルで契約。
KBOからMLBに移籍した最初の野手となった。秋信守はKBOを経ずにアメリカにわたっている。
ピッツバーグにしてみれば冒険ではあったが、年俸的にはそれほどのリスクではなかった。
メジャー契約だからそれなりに評価はされていたが、当初はレギュラーではなかった。
しかし、起用された試合で結果をだし、ライバルのハリソンを追いやって三塁の定位置を得た。
月次成績
特に7月は大活躍をした。最近はマカッチェンを3番に置いて、4番に座ることが多くなった。
NPBの野手が必ずぶつかるパワーの差や守備の差を短期間で克服し、勝負強い打撃で成功しつつある。
KBOは、総合的な野球のレベルでは、明らかにNPBに劣る。
しかし少数ながらNPBの選手を上回るポテンシャルのある選手がいる。おそらくは素材に加えて、育成法の問題があると思われる。
今ではかなり変わってきたとはいえ、KBOでは打者はとにかくアグレッシブにバットを振ることが求められる。
日本のように当てに行く打撃、つなぐ打撃はそれほど評価されない。
姜正浩の成功で、MLBはKBOに注目することだろう。イチローの後にNPBの打者が次々と契約したように、KBOの主要な選手はMLBを意識し始めるだろう。
少し長い目で見れば韓米通算記録が取りざたされるなど、日本と同じような動きが起こると思われる。
Baseball Referenceも今はKBOをMinorの項目で紹介しているが、NPBに続いて別項目を立てるようになるのではないか。
そういう意味でも歴史的な活躍である。
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勝利数上位金田・米田・小山のPAP
守備範囲は若干狭い印象を受けましたが、日本人選手にはない、肩と体幹の強さを感じました。
開幕当初、「韓国のAロッド」という触れ込みに眉唾的なものを感じていましたが、Aロッドとまではいかないとしても、パイレーツはいい買い物をしたと思います。