twitterにシアトルから月亭可朝がやってきたというのがあった。

私は京都市民寄席の楽屋に可朝が入ってくるのに居会わせたことがあるが、若い噺家がドン引きしていた(そんな言葉は当時なかったが)。やくざそのものという服装で、若い衆風のお付きを連れていた。そして落語をお勉強に来ていた上品な聴衆に、マクラで昭和天皇の物まねをしてから「坊主茶屋」をやって度肝を抜いた。黒光りするような違和感があった。

さて、シアトル・マリナーズ=SEAがやってきた。幸いにも旅の一団には、日本人選手3人が含まれている。彼らがどんな競争を勝ち抜いてきたのかを、オープン戦のSTATSで見てみたい。
投手陣から。

SEA20120324-Pitch




34人の投手が試され、14人が選ばれた。ミルウッドはローテーションに入ったが来日しない。落ちた中にはキャンプやヘイルマンのように好成績を上げた投手もいる。オープン戦の成績だけでなく、実績や契約条件が複雑に絡んでいるからだ。岩隈がピリッとしていないのは、WHIPや被打率などからもわかる。オープン戦の巨人戦でいいところを見せる必要がある。この開幕の連戦では登板機会はないのだろう。
野手陣。

SEA20120324-Bat


42人中16人が当選。野手はロースターに入っているが来日しない選手が4人、ほかにグティエレスがDL。彼は本当に故障が多い。

川崎の当面のライバル、ルイス・ロドリゲスもロースターには残っているが来日せず。これは川崎は競争にほぼ勝利しつつあるということではないか。やるとは思っていたが、川崎は本当によく頑張った。長打は1本もなかったが打点10。いいところで打ったのだ。一応ライアンが正遊撃手だが、それほど盤石でもない。出し抜く可能性はあるだろう。

イチローは明らかに川崎に刺激を受けていた。3番という新たな役割を楽しんでいるかのようだ。2本塁打は幸先が良い。200本安打より100打点をめざしてほしい。

特例的に開幕戦2試合は28人がロースターに入る。岩隈と4人いる捕手のうち1人が削られるのではないか。
しかし、アメリカに戻れば25人ロースター。川崎は依然、マイナー行きの可能性がある。気が抜けない東京ラウンドだ。張り切りすぎて怪我だけはしないでほしい。

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