40歳での移籍だったが、黒田は今も一線で投げている。MLBでバリバリの現役だった投手はNPBでも通用することを証明した。しかし広島の起用の仕方もうまかった。

ヤンキースに移籍してから今年までの黒田博樹の月次成績。

Kuroda-201501


8月末の時点で今年の黒田は8勝6敗ERA2.85、過去3年の成績とそん色がない。
しかしながら子細に見ると、MLBの3年間は、8月末の時点で毎年27試合、170回前後を投げていた。
今年は19試合、123回。3割ほど減っているのだ。これはNPBのローテーションが中6日であり、MLBの中4~5日よりも緩いのが大きい。
さらに黒田は7月のオールスター戦前後に一度二軍落ちしている。これによって、投球回数は3割減になっている。

黒田が今季も元気に投げることができているのは、投球の負担が軽くなったことが大きい。そもそもNPBのほうが楽なうえに、黒田には無理をさせていない。
平均投球回=IP/GSは、昨年よりも若干増えているが、ローテの間隔がここまであけば、大きな負担ではないのだろう。

今季の広島の先発投手陣

Kuroda-201502


黒田はほとんど戦線離脱していないが、投球回数は少ない。IP/GSも3番目。やはり「シルバー枠」でつかわれているのがわかる。

黒田はMLBにいるころから、ずば抜けた成績は上げていない。そのかわりローテの2、3番目で安定した投球をした。
広島はその役どころをよく知って、黒田を無理なく使っている。


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