今年のプロ野球はNPBもMLBもドラマチックだった。終盤に大いに盛り上がったが、これを数字で表現できないかと考え、こんな表を作った。
アリーグ各地区の順位表を月間で表示し、これに投打の月間データをつけたものだ。赤字は投打のリーグ3位まで。

AL-Penanntreace-201110301

東地区。NYYの安定感がよくわかる。小さくても常に勝ち越している。また、このチームの打線は常にリーグ上位だが、投手力はそれほどでもない。TBは、投打ともに傑出したものはなかったが、大負けせずに終盤までついていったことが分かる。そしてBOSは、圧倒的な打線を背景に8月までは順調だったのだが、9月に投手陣が突如崩壊し、敗北したことが分かる。9月でもOPSは.800を超えていた。

中地区。CLEは投手力はともかく、打線の弱さが常に課題だった。これに対しDETは打線の力で徐々にCLEを引き離していった。フラッグシップディール後に大きな差が付いている。MINは、6月に大躍進したが、以後は元気がなかった。

西地区。TEXが常に首位。他地区との対戦成績が悪く、勝率は良くないのだが、相対的に1位を守った。9月のチームOPS0.916 は驚異的。この勢いでワールドシリーズまで駆け上がった。SEAは5月には若手の台頭で躍進したが、17連敗で定位置に落ちた。この間、打線だけでなく、投手力も大きく落ち込んでいた。LAAは、フラッグシップディール後に伸びがなかった。OAKは春先は落ち込んでいたが7月に打線が盛り返した。この表を見ると、松井秀喜の影響力の大きさが分かる。

フラッグシップディール後に上位チームの打撃力が向上していることが分かる。今年を見ていると、チームの順位を左右するのは、“大崩れしない投手陣”ではないかと思う。