ミネソタの新聞が報じた。今年の7月で40歳になった。見事な野球人生ではなかったか。
1993年、ミネソタ・ツインズの1巡目。同期のいの一番はA-ROD。年齢も同じ。他にデレク・リー、クリス・カーペンター、ジェイソン・バリテック、ジェイミー・ライト、スコット・ローレンなど。
キャリアSTATS

それほど出世は早くはなかったが、7年目にMLBに定着。足はそれほど見せなかったものの、広い守備範囲と強肩で鳴らした。
21世紀に入ると次第に長打力を発揮するようになる。早打ちで四球は少なかったが、チャンスに強いクラッチヒッターだった。
なんといってもこの選手の名前を高からしめたのは、2002年、初出場したオールスターで、バリー・ボンズの本塁打をもぎ取ったプレーだろう。
それ以降、フェンス際の大飛球をキャッチするプレーが売り物となった。
イチローとともに外野守備でも見せる選手になった。
家庭的なツインズの雰囲気が良く合った選手だったが、2008年にFAとなり、ロサンゼルス・エンゼルスに。
ここでも外野守備の要、そして主軸打者として活躍した。
嬉しかったのは、ヤンキースをFAになって移籍してきた1歳年上の松井秀喜を暖かく迎えてくれたことだ。
松井が期待にこたえられなかったのとは対照的に、トリは実績を残し、2012年オフ、FAでデトロイト・タイガースへ。
このとき、エンゼルスはクオリファイング・オファーを提示。黒田博樹同様、30代後半になっても高い価値を有している選手だった。
タイガースでは、3割を打って、シルバースラッガー賞を4年ぶりに獲得。
2年契約満了時の2014年オフには古巣のミネソタ・ツインズに復帰。
彼自身、ラストイヤーにする覚悟があっての移籍だったと思われるが、打率こそ低いものの22本塁打を打つなど元気なところを見せた。
まだ1年契約ならメジャー契約も可能だったかもしれない。しかし、彼はあっさりしていた。
賞味期限ぎりぎりで、自らの意志で身を引く。格好の良い引退である。
野球殿堂に入るような選手ではなく、通算記録には未練がなかったのだろう。イチローとは条件が違うが、こういうやめ方は素晴らしいと思う。
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