誰がこんな結末を予想しただろうか。ホームで大谷が完ぺきな投球をし、楽勝ムードの中で、完全アウェイの韓国に劇的な敗北を喫したのだ。
4万の観客が東京ドームに詰めかけた。

JPN-SKR


大谷は、前回の登板よりも好調に見えた。7回、先頭の鄭根宇に安打を許すまで、走者は死球の一人だけ。韓国は手も足も出なかった。
わずか85球で大谷は降板。球数を考えれば、まだ行けただろうが、預かりモノの投手に無理をさせるわけにもいかない。それに則本も絶好調だ。

韓国は、先発大谷と決まった時点で“大谷以外の投手の攻略”を考えたのではないか。わずかな期間で160km/hを打てるようになるのは難しい。しかし、大谷が完投することはあり得ない。そのあとの投手なら打てる。

8回は三者凡退だったが、9回、代打の2人が速球に的を絞り連打。1番鄭根宇の二塁打で1点。李容圭には死球。これは大いに疑惑の残る判定だったが、ここで松井裕樹。左対左ということだが、松井は調子が悪い。押し出しで追加点。

9回にきて主審パティッロが外側の球をコールしなくなったのも痛かった。
ここで増井。調子は悪くなかったが、何度も対戦している李大浩が逆転の2点タイムリー。

私は則本の後になぜ牧田和久を使わなかったかと思った。このシリーズ、登板機会はわずか2回だけだったが、牧田は打者を翻弄していた。ピンチで緩い球の投手を投げさせるのは怖い決断ではあるが、似たような速球主体の投手を続ける必要はなかった。

日本は見知った相手であるイ・デウンから4回に3点を奪う。その後も後続の投手を攻め立てたが、加点はできなかった。何が何でも点を取ってやるという気迫は感じられなかった。
「3点あれば十分だろう」という楽勝ムードが漂っていたのは否めない。

日本に慢心がなかったとは言えない。選手も、我々ファンも何か「日本優勝」のストーリーがすでにあると勘違いしていたのではないか。
「日本による、日本のためのシリーズ」に負けた衝撃は大きい。

あと2日、空疎な3試合となったが、プレミア12の結末を最後まで丁寧に見届けるのが、日本の野球ファンのマナーだろう。
国際大会の機運がしぼむのが危惧される。侍ジャパンは、この蹉跌を乗り越えなければならない。

JPN


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