デイリースポーツにこんな記事が載った。
これぞ日本版「マネーボール」!?

京都在住の81歳の研究家が、投手の防御率に相当する「攻撃率」というデータを考案したという。
野球は「得点」を奪い合うスポーツだから、打点、得点を重視し、それをアウトになった数で割るということ。失点(自責点)を投球回数=アウトになった数で割った防御率と同じ発想だ。
計算式は
(((打点+得点)÷2)×27)÷(打数-安打数+盗塁死+走塁死+牽制死+併殺打)
だ。
簡単だが、確かにこれで防御率の裏返しにはなる。
この数式で、NPBの規定打席以上の選手のランキングをしてみた。
走塁死、牽制死はデータに現れてこないので、割愛した。
パ・リーグ

Kogekiritu01


トリプル3の柳田が1位、続いて中村。得点王の柳田は打点+得点が209、打点王の中村は211。アウトになった数は打率が低い中村の方が多いからこういう結果になる。

このデータ、RC27とよく似た数字になる。全く違う基準ではじき出した数字と近似値になるのは面白い。ただRC、RC27は「得点、打点」ではなく「セーフになった数」「塁を取った数」が基準だから微妙に違う。
秋山翔吾のRC27は、8.04で柳田に次ぐが、攻撃率では8位。打点を加味する攻撃率では、1番打者で打点が55しかなかった秋山の評価は低くなる。
攻撃率は中軸打者に有利なのだ。

セ・リーグ

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トリプル3の山田哲人が1位。およそどんな数字をはじき出してもトリプル3の選手は上位に来る。すごい記録なのだ。
筒香、畠山が2位、3位というのも納得性が高い。ただ秋山同様、2番を打って打点が少なかった川端の順位が低い。

攻撃率は、積み上げの数字ではないので打席数が少ない選手でも活躍すれば数字は跳ね上がる。
全選手に適応することはできない。規定打席以上とか、一定の線引きをする必要がある。

セイバーメトリクスは、打点を等閑視している。打撃でのチームへの貢献度よりも、選手のポテンシャルを重視する考え方だ。
打点を重視する数値は画期的ではある。今後も適宜使っていこう。

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