杉内俊哉の年俸が、5億円から5000万円に大減俸されたことが話題になっている。NPB史上最大の下げ幅だそうだ。



5億円から5000万、そういうお金に縁がない一般人にとっては「どっちも大金」というところだが、生活レベルも変わるだろう。
今の税金は、前年の所得に対して課税されるから、所得税や住民税、消費税などがどっとのしかかってくる。
杉内の場合、課税は最大で3億円を超すと報じられている。
ベンチャー企業で一山あてた経営者が、遊びまくった挙句、翌年の税金が払えなくて差し押さえを食らうという話を聞いたことがある。
しかし杉内は、2008年には年俸が1億円を超えていた。税理士を雇っているだろうし、税金対策で会社を設立するなど、いろいろ節税もしているだろう。外部の人間が心配する必要はないと思われる。

杉内の場合、5000万円は基本的な年俸で、出来高払いが設定されている。おせっかいなことにこの額も推定しているメディアがあるが、最大で3億円ではないかといわれる。

通常、プロ野球選手は年俸を12等分した額が振り込まれる。来年の杉内は毎月額面で400万円と少しの金額が口座に振り込まれるはずだ。
しかし出来高はシーズン終了後でないと決まらないから、その分は11月以降にまとめて振り込まれることになるのではないか。税金はどうなるのだろうとも思う。
それでも月額の振込額が十分の一になったら大変だろうとは思う。

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私はプロ野球選手からいろいろ話を聞くことがあるが、ベテランの大幅減俸というのは、実際には行われないこともけっこうあるようだ。
1億円以上もらっていたベテランが、1000万円で古巣に復帰する、みたいな話が時々あるが、実際には5000万円もらっていた、とか、3000万円だった、とかいう話である。

これは球団が他の選手が不公平感をもたないようにするため、そう発表するのだともいわれる。また、選手の復帰をドラマチックに演出するためにそうするともいう。

杉内がこれだけ激しい減俸をすんなり飲んだのは、ひょっとすると演出だったのかもしれないとも思う。
実際には3億円くらいもらっているが、5000万で発表したのではないか、ということだ。

年俸報道の額面のうしろに(推定)と書いてあるのは、そういう含みをもたせるためでもあろう。
また出来高、というのも、つじつま合わせかもしれない。

オフシーズンになると、税務署はプロ野球選手の年俸交渉を徹底的に追いかけるという。
大谷翔平や山田哲人のように年俸が大幅アップした選手には、さっそく調べが入るだろう。
また杉内のように大減俸した選手も調べられるはずだ。

西岡剛の場合は、そこまでの大物でないから安っぽい芝居も打つ必要があったが、杉内はなんといってもMVPまで獲得した大選手である。そんな無茶なことはしないのではないかと思っている。

どっちにしても、税務署だけは本当の金額を知っているはずだが。



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