こういう引退もあるのだなと思う。2年2100万ドルの契約を1年残して引退した。
非常に特殊なケースだ。1年分1250万ドルの契約を残している。
チームはこの契約を買い取るのではないかと言われているが、カダイヤにいくら支払われるのか。
1997年ドラフト1巡目、全体9番目でツインズに入団。同期にはJDドリュー、バーノン・ウェルズ、ジョン・ガーランド、ジェイソン・ワースなど。

弱いころのツインズだったから、ドラフトで良い人材が取れた。
彼もその一人だ。
順調に出世し、2001年にMLB初昇格。レギュラー定着はややもたついたが、2005年からレギュラーに。
2005年と言えば捕手にジョー・マウアー、一塁にジャスティン・モルノー、外野にはトリ・ハンターがいた。そしてエースはヨハン・サンタナ。こじんまりとはしているが、家族的なまとまりを感じさせるいいチームができていた。
カダイヤは外野手だったが、2010年、モルノーが故障すると一塁にコンバートされる。2011年は再び外野に。
中距離打者だが勝負強かった。外野手としては肩もよかった。
2011年、FAとなってロッキーズと契約。年俸が高騰すると、ツインズは選手を引き留めることができないのだ。
ここでカダイヤは2013年、首位打者になる。翌年は因縁深いモルノーが同じチームで首位打者になっている。
私はロッキーズでの成績は相当割り引いて考えるべきだと思う。極端な打高投低だからだ。MLBのフランチャイズには適さない立地だとも思う。
カダイヤ、モルノーともに、タイトルを取ったときにはもはや全盛期は過ぎていた。
本人が引退決意をしたのは、満身創痍だったからだという。
こういうあっさりした引退もあるのだ。
ただし、せっかく勝ち取った契約を選手自らが放棄するのは、選手会からは好ましくないとみなされる。何らかのクレームがつく可能性もあろう。
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AJバーネットは2014年に12.75Mのフィリーズとのオプションを破棄してキャリアを再興したパイレーツに8.75Mで戻ったのですよね。まあフィリーズという最弱チームよりサラリーがはるかに安くても強豪のパイレーツに移籍したのだから黒田のケースとは違いますが、お金でないもののためにプレイするということもこれぐらいの人になると許されるのではないかと思います。