時事通信
巨人は16日、米大リーグのヤンキースで今季プレーしたギャレット・ジョーンズ外野手(34)=196センチ、107キロ、左投げ左打ち=を獲得したと発表した。単年契約で年俸250万ドル(約3億円)、背番号は5。堤辰佳ゼネラルマネジャーは「4番候補。打点を期待したい」と話した。

私は、今のNPBで成功するMLB選手の条件として
 ・出世前
 ・中距離打者
 ・右打者

だと思っているが、この選手はこの条件からすべて外れている。

キャリアSTATS

G-Jones


1999年ドラフト14巡目でアトランタ・ブレーブスに入団。低い指名順位からMLBに昇格した。同期のいの一番はジョシュ・ハミルトン。他の同期にはジョシュ・ベケット、アレックス・リオス、ジョン・ラッキーなどがいる。

非常に荒っぽい打撃だったため、2002年に解雇され、ツインズに拾われる。6年かけてMLBに昇格。
2009年にパイレーツに移籍してからMLBに定着した。
2010年にはチーム最多の21本塁打を打つ。弱いパイレーツでは主軸打者として活躍。
一塁、外野を守り、規定打席に3年連続到達。2014年はマーリンズで一塁を守る。
今年はヤンキースに移籍し、故障がちなタシェアラの穴埋めとしてプレーした。

外野は右翼が多いが、肩は強いものの守備範囲は広くない。一塁のフィールディングは平均以下との評がある。
左右別の打率は、対右投手が.265、左投手が.195。左投手には624回打席に立って32個しか四球を選んでいない。
本塁打が売りのわりに、大して打っていないのは打撃が荒っぽいからだと思う。弱点がはっきりした選手だ。使いづらいのではないかと思う。

昔、NPBに来る選手はこういうタイプが多かったが、今はあまりいない。相も変わらず「メジャー通算122本塁打のスラッガー」という触れ込みだろうが、今やこれくらいの実績の選手は珍しくもない。

巨人はホアン・フランシスコ、フレデリク・セペダと外れ外国人打者が続いている。ジョーンズもフランシスコ同様、STATSだけでも欠点がわかる選手だ。
阪神などNPBの他の球団はこういうタイプの選手に触手を伸ばさないようになっているのだが。

最初が肝心だろう。右投手から調子よく本塁打が出れば、勢いに乗るかもしれない。うまくいけば広島のブラッド・エルドレッドのような成績を残す可能性があるが、そうでなければ、また不良外国人になるだろう。



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