わずか2年間巨人で活躍し、戦死した広瀬習一を描いた演劇が、広瀬の故郷、滋賀県大津市で初めて上演された。

Hirose


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1時間の短い上演時間ながら、広瀬習一の生い立ち、甲子園出場、親や周囲の人々の期待。そして戦地、死までをテンポよく描いていた。劇団員の口跡が良く、聞きやすかった。

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野球が好きな青年が戦地で犬死することの無念さと悲しみがそくそくと伝わってくる。

我々は今、「戦後」ではなく「戦前」を生きている。おそらく数年以内に、あの時以来の「戦死者」が出るだろう。そしてそのことにすぐに慣れていくことだろう。
野球選手の五体が再び戦地で吹っ飛ぶ日もそれほど遠くはないはずだ。

再演が待たれる。


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