阪神は元パドレスのマルコス・マテオとの契約に合意した。また元タイガースのラファエル・ドリスとも契約間近と言われる。どちらもドミニカ共和国出身、救援投手だ。

二人のキャリアは結構重なっている。おそらく顔見知り以上の仲だ。

マルコス・マテオのキャリアSTATS

Mateo2015


マテオは84年生まれ。2004年にレッズと契約。2008年にトレードでカブスに移籍。キャリアのほとんどを救援投手としてプレー。2010年にMLBに昇格、2011年まで中継ぎで投げる。
しかし2012年に右ひじの故障が見つかり、トミー・ジョン手術を受ける。2013年に復帰。FAとなって今年、パドレスに移籍。
今季もMLBで投げたが、オフにFAとなった。
がっちりとした体躯、このウィンター・リーグでは、最速159km/hの速球を記録したという。

ラファエル・ドリスのキャリアSTATS

Dolis2015


ドリスは4歳若い88年生まれ。2004年、16歳の時にカブスと契約。2006年からアメリカでの試合に出場。当初は先発だったが、2011年から救援投手になる。この年MLBに昇格。2013年までカブスでプレーし、2014年にジャイアンツ、今年はタイガースでプレーしたが、この2年間はMLBに昇格できず。
こちらは長身。彼も100マイルの速球が持ち味という。

二人のMLBでの成績はともに2勝4敗、マテオは0セーブ、ドリスは4セーブ、クローザーとしての実績はない。

この二人は、ドミニカのウィンター・リーグではエストレジャス・ド・オリエンテのチームメイトだ。ドリスがセットアッパー、マテオがクローザー。昨日までの成績。

D-Mateo


二人ともすごい成績を上げている。どちらも日本からのスカウトが来ているのを意識して、張り切っているのだろうが、この成績は額面どおりは受け取れない。
ウィンター・リーグは、玉石混交だし、投手に対する情報もない。コンディションのよい投手は良い成績を上げる。
ちなみに、今、ドミニカのウィンター・リーグの打率4位にはあのマニー・ラミレスがいる。43歳だ。

私は外国人投手を見るポイントとしては以下のポイントだと思っている。
① 制球力
② 制球力
③ 制球力

160km/h出ようが、スライダーがどんなに曲がろうが、ストライクが入らなければお話にならない。

マテオのマイナーでのBB9は、3.33、ドリスは4.67、どちらもよくない。マテオの方がましだが、年齢を考えるとドリスの方が良いかもしれない。
SO9は、マテオが7.80、ドリスが7.17。剛速球がありながらともに9を大きく下回っているのは、速球が武器になっていないということだろう。球筋が素直なのか、ストライクボールが発揮知りているのか。

特に中南米の選手は、日本に来てからどうアジャストできるかが大きい。性格的に素直な方が良いということになろう。

どちらかが中継ぎで使えれば御の字というところではないか。


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