松坂大輔のいたころのレッドソックスは、スター軍団ではあったが家族的なまとまりも感じさせた。

捕手のバリテック、DHのオルティーズというリーダー的な選手がおり、ここにレスターやベケット、パベルボンなどの好投手がいて、ペドロイア、エルズベリーなどの生きのいい若手野手が伸びてきて、いい雰囲気だった。
これが壊れたのは、2012年、GMがエプスタインからチェリントンに代わり、監督もフランコナ―からボビー・バレンタインに後退した時期ではなかったか。
バレンタインと選手たちの確執によってチームは崩壊した。
翌年からレッドソックスのコーチだったファレルが監督に就任したが、チームはマーリンズのように浮き沈みの激しい不安定な状態になった。
今年もその状態が続いている。

ボストン・レッドソックス 78勝84敗 ア・リーグ東地区5位

2014年と2015年の比較。ベージュは移籍、ブルーは新加入。グレーはMLB初昇格。文字のえんじ色は規定打席以上。

BOS-H


昨年も最下位だったから、シーズン中にピアジンスキー、ミドルブルックス、ゴームズを放出。
アスレチックスから大物セスペデスを獲得するが、これもリック・ポーセロを得るためにトレードした。

しかしジャイアンツから人気者のパブロ・サンドバル、ドジャースからハンリー・ラミレスを獲得。
この補強は大いに期待された。

しかし新加入の2人は、戦線離脱もあり、全くの期待外れに終わる。
リーダー格のペドロイアも故障で69試合欠場。連続最下位に終わった。

しかし若手が力強い成長ぶりを見せたのは注目すべきだ。
22歳のムーキー・ベッツが身体能力の高さを見せつけた。またシュアな打撃のザンダー・ボガーツは.320をマーク。
新人で84試合にマスクをかぶったブレーク・スワイハート、同じく新人で放出されたマイク・ナポリの後の一塁を守ったトラビス・ショウ、ユーティリティとして8つのポジションを守ったブロック・ホルトも数字を伸ばした。
チーム打率は12位から4位に。最下位に終わったとはいえ、楽しみな打線になりつつある。

最強のDH,オルティーズは来季限りの引退を表明している。この大打者の花道を飾る意味でも来季は若手主体での奮起が待たれるところだ。


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2015年平野佳寿、全登板成績【故障の影響もあり、精彩を欠く】

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