予想以上に多彩な意見、感謝する。
父親が野球をさせたくても母親が拒む
南海高野線

子どもたちに野球をさせたい親の立場からしますと、お茶当番などの雑用が伝統的に親に重くのし掛かるうえに、いざ試合となっても出れる選手は一握り。父親が野球をさせたくても母親が拒むケースが多いように感じます。これが野球人口の減少の要因のひとつではないでしょうか。

ニワカファンが増えているから繁栄している
にわか野球ファン

野球は繁栄しています。少なくとも、国内の数あるスポーツの中でトップクラスです。対抗できるのはサッカーくらいでしょう。昔がダントツだっただけで、今でも恵まれている状況には変わりがないので、手を打てば少なくとも今の地位は維持できるはずです。
野球少年が減っているのに観戦者が増えているのは、私のようなニワカファンが増えているからだと思います。今の若い人達は、プレー経験のありなしにかかわらず、スポーツ全般に興味があります。そして、イベント好きです。競技としてマイナーなのに関心は高い女子サッカーやフィギュアスケート、バレーボールなどはその代表例です。広尾さんが言われているように、マーケティングを上手くやれば、マイナーなスポーツでもニワカファンは増やせます。女子サッカーなんてプレーのレベルは男子の高校サッカー並ですから、プレーの質もあまり関係ないです。高校野球も似たようなところがあると思います。要するに、イベントとして盛り上がれば、種類や質はあまり問われないのです。
ただ、中身(質)の伴っていないブームは社会環境の変化で簡単に消えてしまうリスクがあります。スラムダンクでブームになったけど長続きしなかったバスケットボールはその代表例かもしれません。
結論ですが、観戦者の確保は、今の路線で、マーケティングを維持、強化すれば良いと思います。プレーヤーの確保による中身(質)の強化は、今の若者達の環境を踏まえて、根本的に見直す必要があると思います。サッカーはお手本にはなると思いますが、プレーのしやすさにおいて決定的な違いがあるので、野球は野球独自のやり方を模索する必要があると思います。

余談ですが、私は実況パワフルプロ野球というファミコンゲームで野球を知り、興味を持つようになりました。それまで野球のルール、チーム、選手をほとんど知りませんでしたが、ゲームで学んだことによって、以後、新聞のスポーツ欄を読むのが日課になりました。大昔みたいに親父や兄貴から教わるだけでなく、様々なフラグがあるのが今の世の中だと思います。漫画もそのひとつですね。

アメリカのエリート野球は、年を追う毎に盛況になっている
Toyotimi

リトルリーグなどの地域のレク野球リーグでプレーする少年少女が減っているというのはWPの記事の通り事実だと思いますが、むしろセレクトやトラベルボールなどと呼ばれるエリート野球は、年を追う毎に盛況になっていると感じます。

地域のレク野球が永年提供してきた楽しい野球では飽きたらなくなった親子、ボランティアコーチでは望めないハイレベルな指導を提供して収入を得ようとする元プロ選手、さらに近年急速に巨大ビジネスへと成長中のMLB、これらが相まってエリート野球の盛況および若年化が進んでいるように思います。正直なところ、何がこの流れをドライブしているのかまだ把握できていませんが、ここ15年での現象だそうです。

エリート野球によるレク野球侵食をレポートしたWPの別参考記事。
https://www.washingtonpost.com/opinions/stealing-home-how-travel-teams-are-eroding-community-baseball/2014/05/23/5af95d34-df6e-11e3-9743-bb9b59cde7b9_story.html

私が住む地域でも、複数のバッティングケージやブルペンを備えた立派なインドア施設を保有するセレクトチームの数が目に見えて増えています。それらは自チームの選手の育成はもちろん、いわゆるバッテングセンターとしての営業、30分$40などの授業料を取って個人レッスンの開催、オフシーズンオフのグループキャンプなどにも使われています。フィールドを所有してトーナメントを開催するところさえあります。例えばClayton Kershawが少年時代に所属したテキサス州ダラスのD-Bat、現在では野球トレーニング施設のチェーンとして30店近くを抱えるまでに成長を続けています。参加する子供たちを見ても、幅広い年代に渡りレク野球の子たちよりも明らかにスキルが高く、また高いモチベーションを感じさせる子も少なくありません。

少なくとも米国では、野球熱は燃え続けていると思います。以前とは形を変え、ある部分では過去にないほどに激しく。

野球ゲームも衰退している
たら

 ゲーム世代においては野球ゲームが野球というスポーツの後押しをしてきました。ゲームでは,ルールを覚える,プロ野球選手を知る,データを駆使する,監督・経営者目線でチームを捉えるなど,様々な面で野球への造詣を深くすることができました。
 しかし,現在では,ゲームの貢献は野球ゲームの衰退によって弱くなっていると思われます。以前は,ファミスタ,燃えプロ,激ペナ,プロつく,栄冠は君になど様々な野球ゲームが切磋琢磨していましたが,今はコナミのプロスピ,パワプロ以外に有望なゲームがなくなってしまいました。しかも,この二つも毎年データを塗り替えるのがメインで,新機軸はあまりありません。加えて,ゲーム離れも生じています。
 この点も野球の勢いを衰えさせる要因の一つになりかねないと思います。

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少し軌道修正をさせていただきたい

「野球が繁栄しているか」という投げかけは、「(これまでと同様)繁栄しているか」というニュアンスのつもりだった。

散見されたのは、
「衰えているかもしれないが、これまでが繁栄しすぎていたので、妥当な水準になろうとしている」
というニュアンスの意見だ。
そう言う意見ももちろんあってよいが、それは野球の一定程度の衰退を「是」とする意見であり、問題意識の方向性が違うと思われる。
NPBは、今後も日本の「ナショナル・パスタイム」として繁栄し続けるべきだという前提からは外れている。

また
「少年の野球競技人口が減ったとしても、野球は繁栄し続ける」
との意見があったが、10代レベルでは競技人口とファンの多くは重複している。
少年の競技人口の減少は、将来的な野球ファンの減少を意味していると思われる。
この点についてはどうなのか。

確かに中学で野球をした子供が高校でも野球をする確率は高い。離脱者は少ないが、小学校以前に競技人口が減っている。絶対数が減っている中で、それは競技人口減少の歯止めにはならないと思われる。

にわか野球ファンもいるというご意見もあったが、野球ファン数を押し上げるようなボリュームがあるのかどうか。
野球ゲームも衰退しているというのは、重要なご指摘だ。

こうした点も再度議論したい。

午後には関連したブログを上げる。引き続きよろしくお願いします。




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