父スタインブレナーの頃は考えられないような地味な補強だった。
ニューヨーク・ヤンキース 87勝75敗 ア・リーグ東地区2位
2014年と2015年の比較。ベージュは移籍、ブルーは新加入。グレーはMLB初昇格。文字のえんじ色は規定打席以上。

ジーターが引退、ブライアン・ロバーツも実質的に引退。ソリアーノも引退。イチローもFAになる(しかし、一昨年のイチローは.284も打っていたんだ!)。
若手のソラルテも2014年シーズン半ばにパドレスへ。
代わりにダイアモンドバックスからディディ・グレゴリウスが入った。またタシェアラのリザーブとしてトレードでと先発投手のエオバルディとともにギャレット・ジョーンズを入れた。
シーズン中にマリナーズのアックリーも入れた。
レギュラーの平均年齢は33.7歳から32.6歳に。しかしグレゴリウスを除くと33.5歳と変わらず。
これでは上位浮上はおぼつかないかと思われたが、ベテランの意外な踏ん張りで健闘した。
なんといっても39歳のA-ROD。2012年以来の規定打席に達してチーム最多の33本塁打。
38歳のカルロス・ベルトランも規定打席に達する。
中軸を打つことも多かった捕手のマッキャンは94打点。
ブレット・ガードナーは今季も長打力を発揮した。
高い頂はないが、どこからでも攻撃できるレベルの高さがあった。
しかしながら数年先にはこの顔ぶれはほとんどいなくなる。
チームとしてはトレードやFA補強だけでなく、次の世代も育てる必要がある。
グレー地で記した初昇格の野手が6人。これはヤンキースの次世代対策なのだろう。
チーム打率は11位から8位へ、本塁打は7位から4位へ。
不良資産化しつつあるベテランを使って戦いながら世代交代をしている最中なのだ。
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イチローの打率が曲がりなりにも酷くならなかったのは、ジラルディ監督がそれなりに苦心して使っていたからという事が、昨シーズンの悲惨な成績で見事に立証された。
(まあ実は放出したくてアストロズに打診して拒絶されたのをバラしちゃっていいんですかね?両チームの見る目の正しさはプレーオフに行った事で証明されている)
そんなジラルディ監督の苦心に、「イチローはもっと使えば活躍出来る!ジラルディはクズだ」とか的外れな事を田口氏とか散々抜かしてましたねー(冷笑
昨シーズン、MLB関係で株が暴落したのはイチローよりは田口氏だと思います。
何で自分でも見えていた事が、認められなかったの?
さておき、A-RODの最後の一花というサプライズがあったとはいえ、地区で最下位予想すらあったチームをプレーオフまでに持ち込んだジラルディ監督の頑張りは評価していいと思う。
(ベテランを引っ張り過ぎてだれた面はあるが)
その中で若いのをどうやって使えるようにするのか、別の意味で苦心はありますね。