この議論はさらに深める必要があろう。体制論もさることながら、プレイヤーズファーストの差異も大きいと思う。読者各位の声 時系列で。

サッカーと野球、どう違うか? 上|野球があぶない

サッカーと野球、どう違うか? 下|野球があぶない


新しいスポーツに飢えていた
kazk

実は昔から、みんな新しい物に飢えていたんじゃないか、という気がします。80年代だって、冬場にはラグビーが全盛を極めていました。シーズンスポーツで当時新規にファンになった連中は一様に新鮮だと言っていたものです。このファン層がラグビー協会の代表強化の不手際からかJリーグ発足と同時に流れたのです。
野球は、半年以上のシーズンで100試合以上をやります。それではやはり新鮮さは薄れます。フットボールは多くても一人の選手がそんなでることはできません。後、何よりも代表戦がある。これだけは見るという層は多いのです。
高校野球が人気を維持してる理由は色々あるでしょうがこういう非日常的な場面だと皆が思ってることが大きいのではないでしょうか。
プロ野球はあまりに日常になりすぎました。それを視聴する人間の時間的を要求し過ぎます。かつてはスポーツとして殆どオンリーワンでした。しかし今ではワンオブゼンなのです。オンリーワンならば何をやってもいいのです。でも今は違うという発想があるでしょうか。
そして、嫌でもこの状況は続くだろうと思います。だから、オンリーワンを取り戻すというよのではなくベストワンを目指す方向に変わらねばならないのではないでしょうか。MLB自体がそうでしょう。
野球は危ないかと言われれば、オンリーワンの時期から見たら危ないと言わざる負えません。しかしその維持なんか出来ないんだからもっと別な方策を考えねばいけないのです。オンリーワンを取り戻すには…という発想が少し多すぎるような気がします。

世界大会がサッカーの強み
アナリスト

私の小学校は、サッカーの方が盛んという土壌だったので、スポーツは野球が第一でありつつも、結構サッカーに詳しい子供でした。
しかもキャプテン翼の世代だから、野球からサッカーに転向した子供が多かった。
病弱な子供だった私はよく試合で倒れてはキャラクターの一人「三杉くん」とか呼ばれていた記憶があります。

サッカーの潮目ということでは、あの阪神タイガースが日本一になった1985年、日本シリーズの裏では翌年のサッカー・W杯メキシコ大会のアジア最終予選がNHKで放送されていました。
サッカーが人気になったのは、アニメの他に、世界共通で大会がある、そして日本の野球選手みたいにメジャーリーグに行けない時代に奥寺康彦選手や尾崎加寿夫選手、風間八宏選手とドイツでプロになってと、閉鎖的ではない文化、日本代表というステータスがあったからだと思います。


野球は未知の競技になりつつある

ロキ

私は40歳代、田舎では野球・ソフトの少年団が無くサッカーをしていました。しかし皆と遊ぶときには竹箒の柄とゴムボールで野球をする事が多かった。
サッカーも野球でも遊んでいた人間からすれば、今の子ども達に野球を教えなければ出来ない状態なのが不思議なくらいです。
6年生でもボールを打ったら走る事を教える、走る方向(一塁へ向けて)も付け加えて。
野球を見た事のない子どもにとってはこれだけ未知の競技となってしまったわけです。
この状況からどれだけ盛り返せるのか。
これは世界的に競技普及させる事にもかかわってくると思います。

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野球には「公共性」がない

seriseri

公的なリーグですから、公共性は当然あってしかるべきものだと思います。その中で、海外サッカーは私はわかりませんが、Jリーグ以外でもMLBやNFLなどは相当強固な公共性の確保を行っています。サラリーキャップやらぜいたく税などの戦力均衡、バランスの考えられたフランチャイズ制などです。
NPB及び日本の野球界にはこの公共性という言葉が全くないと思います。それは上層部だけではなく、我々ファンの中にも多いのではないでしょうか。
前にも書きましたが、自分の應援するチームさえ良ければ、あとはどうでも良いというファン層がある程度います。海外との試合を罰ゲームなどと言える人たちです。調べてませんが、私の感覚では相当な割合、少なくともステークホルダーの一翼たるファンの中では無視できない割合だと思います。
運営側だけではなく、ファンからしてもそういった公共性など不要と思っている人が多いのが問題だと思います。少なくともリーグの繁栄・スポーツ自体の繁栄が無いと、自チームだけ良いなどということは起こりえないからです。
そこに関して、日本ではサッカーはそれなりにうまくできていると思いますし、野球はまだまだだと思います。
危機感に関しては少しはもっているのではないでしょうか。アンダー世代からトップまで一貫した代表(侍ジャパン:この名前も気に入らないが)の設立と運営はその表れだとは思います。今の歩みは緩やかで、野球の衰退にはついていけないのではないかと思いますが。

日本の野球が遅れている、共存共栄すべき

ジャパン

日本の野球はサッカーと比べても韓国やアメリカの野球と比べても遅れているのは明らか。
応援する球団のことしか考えられない、野球のことしか考えられない、日本のことしか考えられない。
他のチーム、他のスポーツ、他の国よりいかに優位に立ち、淘汰することばかり考えている。
サッカーやってる人間はまだましだが、サッカーファンの中にもまだ渋谷でアバレタリ、ヘイトする人間もいる。
共存共栄することを考えるべき。

野球には危機感がない

よこっち

どちらかといえば、野球は「私益(実質的な利益のみならず宣伝効果など親会社の利益)」にサッカーは「公益(サッカーの普及もそうだが、基本は代表の強化)」にややベクトルが偏っている気がします。
サッカーの理念は本物だと思います。
ただし、現状はややおかしな方向というか、利用して地域創生や活性化へ利用しようとしている人たち(特に地方自治体や地域の商工会議所)が出てきている点に危惧を感じます。理念を引き継ごうとしているのはむしろJリーグの外にいた人たちで日本協会の中や親会社とはやや対立してきている気がします。
残念ながら野球界はあまり危機感を持っているとは思えません。
広尾さんのブログへの投稿欄を見るまでは、NPBや自分たちのことしか考えていないとしか思えない球団や親会社に不満がかなりありました。
ですが、野球界全体の視点でなく現場サイドの視点から見ているのだと想像する、もしくはファンサイドでも都市部やフランチャイズ近郊に住んでいれば、やむを得ないところもあるのかと思うようになりました。
コメント欄でも活気があると感じておられる方も多く、実際観客動員等を考えてもその場所にいることができるなら、そう感じるのだろうと思うのです。自分が子供だった30年ほど前は珍プレー好プレーでもネタに取り上げられるほど、特にパリーグは閑散としていました。それを知っていればいるほど現在が衰退へ向かっているとは考えるのは難しいと思います。
ですが、そうでない地方は事情が異なります。最近私の周囲ではJリーグだけでなく、Bjリーグを観戦する人も増えてきました。現在はシーズンオフですが、BCリーグを観戦したという人はほとんどいません。
ですから、広い視点で考えたときに野球が危機に瀕していると提案していただくのはありがたいですし、もっと多くの野球ファンに考えていただけたらと思います。



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