MLBもNPB同様マトリックスで戦力の趨勢を見てみる。DIPSとRC27でマッピング。2011年は実績、2012年は選手成績を集計して出したもの。オレンジの点線は昨年のポストシーズン進出チーム。

AL-20120328




このマトリックスをやりだして3年になるが、オレンジの点線は縦に伸びたり、横に広がったり変幻自在に形を変える。つまり、ペナントレースはある年は投手力が決め手になり、ある年は投打のバランス、そしてある年は打力ということになる。

昨年のアメリカンリーグは投打のバランスということになろうか。圧倒的な打力を誇ったBOSが投手力を主因として1勝差でポストシーズン進出を逃し、はるかに打線の弱いTBがそれに代わっている。

今季、有力チームは、右へ右へと移動している。投手力を増強させたのだ。なかでLAAは、プホルズ、CJウィルソンを得たこともあり投打ともに著しい増強。TEXにはダルビッシュのデータは入っていない。実際はもう少し右側にずれるはずだ。NYYは打撃は若干落ちたが黒田博樹とAJバーネットを入れ替えることで投手力を増強。DETは若手の飛躍で引き続き戦力を増大させている。

MLBは上位チームと下位チームの格差が大きい。

MIN、SEA、OAKといったチームと上位チームとは打撃で大きな格差がある。常勝MINはマウアー、モルノーらが動かなかったことで、テールエンダーになった。この劣勢を挽回するのは容易ではない。
BAL、TOR,KCは、投手力で上位と大きな差。特にBALは、先発投手陣が固まらない。中日から移籍したチェンが開幕投手を務める可能性さえある。

オレンジの点線は、恐らくもう少し右寄りに移動しそうだ。

こうしてみると、BOSが気になる。打撃は高止まりしているが、投手陣は増強できず。マトリックスで見る限りポストシーズン進出は厳しいということになる。意外に松坂大輔の復活が大きなカギとなるかもしれない。

ポストシーズン進出
2011 NYY TB DET TEX
2012 NYY TB DET TEX LAA

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!