二人はやはりNPBを蹴ってMLBに行った。しかし今年中のデビューは難しそうだ。
日刊スポーツ
米野球専門誌ベースボール・アメリカ電子版は9日、キューバから亡命した元DeNAユリエスキ・グリエル内野手(31)と弟ルルデス・グリエル・ジュニア内野手(22)のメジャーデビューが17年以降になる可能性が高いと伝えた。
亡命選手がFAとなる手続きは通常数カ月を要し、過去に7カ月以上かかった選手もいたという。特に23歳以下のルルデスは規定上の制限もあって今季中の出場は難しいとみている。


Gurriel EL


2012年に来日した兄貴。

キューバとアメリカの国交は再開したが、亡命したことに変わりはない。手続き上の問題はクリアできないのだろう。
しかし今後の情勢次第では、兄貴のほうだけは速くなる可能性もあるだろう。

二人のキャリアSTATS

YGLG


打高投低のキューバ国内リーグ(CNS)の成績をどのように見るかは微妙なところだが、兄貴はNPBで数字を残した。
弟もファームで短期間ながらプレーし、いいところを見せた。

これまでのキューバからの亡命選手の中には、今年から中日に行くビシエドのようにうまくいかなかった選手もいるが、最近でもセスペデスやアブレイユのように成功した選手も多い。

グルエル兄はまさに今が売り時。1年のブランクは痛いところだ。NPBでも長打力を発揮した。とにかく左への飛距離が半端ではない。

弟は、兄貴よりはるかに大型だ。長打は出ていないが、安定した打率を上げている。

キューバとアメリカの雪解けは、オバマ大統領の決断によって予想以上に早く進んだ。
NPB側は、その雪解けムードによってキューバから人材を獲得しようとしていたが、キューバ-米国間の往来が、一足飛びに自由になりそうになったので、キューバの有望選手は途中から考えを変えたのだろう。おそらくは代理人の影響もあって。

日本にとっては迷惑な話だったが、一獲千金を夢見るキューバ選手にとっては当然の選択ではないか。

しかしながら、ことはそれほど簡単ではないようだ。

二人の「選手としての時間」は、下手をすると浪費されかねない。


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