売り出した選手がすぐにだめになる傾向がある最近の広島である。
2012年全試合出場の堂林翔太、2014年3割の菊池涼介、丸佳浩、広島は若い選手が次々と出てくるが、すぐに成績が下落する。
すぐにローカルスター化するためか、指揮官の起用法が一定でないのか。

伸び盛りの選手がいながらポストシーズン進出がおぼつかないのは、こうした“伸び悩み”が原因だ。
戦力が読みにくいチームである。

左が2015年、右が2016年の陣容。ベージュが移籍選手。ブルーが新加入選手。グレーが新人選手。

HC-H


育成選手を除く野手の退団、戦力外は、以下の通り。

内野手 東出輝裕 引退
栗原健太 楽天
    木村昇吾 FA後西武にテスト入団
外野手 鈴木将光 
    中村 憲
    ロサリオ
    グスマン
    シアーホルツ

東出、栗原を筆頭に、けっこう大きなリストラを行った。これまでが生ぬるかったとは言えるが。昨年一軍出場がなかった広瀬、上本は生き残った。

シアーホルツ、ロサリオの両外国人の代わりに、中日のルナと新外国人のジェイソン・プライディを獲得。

広島、ジェイソン・プライディを獲得|2015NPB

エルドレッドに似たタイプの選手。本塁打王エルドレッドも、あまり期待できなくなっているのでその代替というところか。いずれにしても、あまり確実性はない。

エクトル・ルナは長打がなくなって中日から放出された。ちょっと元気がなくなっている梵英心とのポジション争いか。

伸び盛りの選手が多いので、それほど大きな補強は必要ないように見えるのだが、前述のようにすぐに伸び悩みすることを考えると、広島もやはり物足りない。
2000本安打が秒読みの新井貴浩が、いつまでもレギュラーを張るようでは躍進はおぼつかない。

昨年、正遊撃手になった田中が成績を伸ばすことができるか。
2年目の野間峻祥や、身体能力が高く評価される鈴木誠也が伸びてくれば、大いに戦力は充実するとは思うが。

いずれにしても「伸び悩み」が解消されないと、活路は開けない。


2015年菊池保則、全登板成績【6年目で初の100イニング突破】

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