大補強の翌年には大リストラとなった。チーム成績が低迷したから致し方ないが、方針は大きく振れた。

左が2015年、右が2016年の陣容。ベージュが移籍選手。ブルーが新加入選手。グレーが新人選手。

OB-H


育成選手を除く野手の退団、戦力外は、以下の通り。

内野手 山本和作 引退
    平野恵一 引退
    ヘルマン
    カラバイヨ
外野手 坂口智隆 ヤクルト
    竹原直隆 西武
    谷 佳知 引退
    鉄平   引退
    丸毛謙一

ブランコの故障によってBCリーグから獲得したカラバイヨは一時期活躍したが、契約はならず。守備の人だったヘルマンは故障もあって振るわず。いずれも放出。

近鉄時代から生え抜きの坂口を戦力外にしたのは驚きだった。まだまだ働けると思えたが。
平野恵一も故障がちではあったが、まだ戦力だった。
しぶとい代打の竹原、そして首位打者経験者の鉄平まで切った。
こういうドラスティックな選手入れ替えは悪いことではないと思うが、毎年これが続くとチームは疲弊する。

大リストラのわりに補強は小粒。
ブレント・モレルは1年だけホワイトソックスの正三塁手だった。

Morel


2008年ホワイトソックス3位、当時のギーエン監督の目に留まって正三塁手となる。肩が強く、打撃では反対方向にライナーを飛ばすなど好素材だったが、2012年は故障もあってレギュラーをつかむことができず。以後低迷した。
中距離打者であり、面白いと思うがあまり選球眼は良くない。

ブライアン・ボグセビックは左打ちの外野手。

Bogusevic


もとは投手。2005年、アストロズのドラ1、全体24位のプロスペクトだったが、投手としてはうまくいかず、2008年に外野に転向。長打はあまりないが、シュアな打撃と選球眼でじりじり上がってきた。投手上がりだけに強肩。しかしオリではDHではないか。
この選手の方がやや期待が持てるかもしれない。

モレルは小谷野、原らと三塁のポジション争いか。

ドラフトではこのチームも野手をたくさん取った。
ドラ1、青学の吉田正尚は大学屈指のスラッガーだった。

このチームは生え抜き率が低い。
高い金をかけて取った中島裕之、小谷野栄一、ブランコ、糸井嘉男などが額面通りに働かないと、浮上しないだろう。



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