必然性があってサッカーのことを話題にしているのだが、必ず「サッカーのことはすべて悪く言う」人がやってくる。またたまに「焼き豚」とか、野球の悪口ばっかり言う人も来る。

野球だってサッカーだって、いろいろな要素が絡んだ大きな体系だ。
長所も短所もある。影の部分も光の部分もある。
そして人によっては、好ましいと思えるものもそうでないものもある。

そういうものをまとめて目の仇にできる神経が私には信じられない。
頭の中に「野球」「サッカー」という妄念の塊ができているのだろう。

私は野球のサイドから今の野球の問題点や、改善すべき点をいろいろ提言している。
野球には非常に問題のある部分がある。
例えば、今日の話題でいえば、経営陣が実態を公開せず、おそらくは不健全な経営をしていること。
そして、そのことを一向に改善しないことだ。

野球というスポーツは日本で一番成功したスポーツだ。人気も競技人口も、ビジネスとしても、日本のスポーツジャンルで並ぶものもないスポーツになった。
そしてその地位を少なくとも半世紀は保ってきた。
私は寝ても覚めても野球のことを考えて、そのことばっかりブログを書き続けて足掛け8年になったが、いまだに飽きることも嫌になることもない。野球というスポーツがそれだけ素晴らしいものなのだと思う。
そう思う人がたくさんいたからこそ、野球は日本最大のスポーツになった。

しかし「驕る平家」の例え通り、絶対的な成功者には大きな危険が待ち受けていることも多い。
野球はあまりにも巨大な存在になったために、世の中の流れについていけなくなりつつある。
野球界を牛耳っている人たちは、何もしなくても注目される環境に慣れきってしまい、緊張感も危機感もなくなっている。

子供たちの間で野球のことが語られなくなり、地上波テレビで野球中継がなくなっているのにも関わらず、野球界のトップはそれが意味するところを真剣に考えようとはしない。
経営者の資質を一つ上げるとすれば

「見たくない現実を直視できること」

だといわれているが、そういう資質に欠けた愚かな人が球界のトップにいて、野球界に迫る危機を静観している。
私はそのことに危惧を抱き、問題意識をもってブログを書いている。

NPBやアマチュア野球のトップで何もしない人に対して、厳しく批判している。会った子とはないが、そういう人たちに話を聞けば、多分嫌いになると思う。

しかし、毎日批判しているからと言って、野球は嫌いにはならない。むしろ、もっと好きになっていく。

私はサッカーは何が面白いのか正直ってわからない。なでしこが惨敗しているのは、胸が痛むが、サッカーそのものに愛着はない。

しかしサッカーが後発の立場からプロリーグを起こし、様々な苦難をはねのけてプロ野球に次ぐ人気プロスポーツへと成長させた手腕や、その努力には敬意を払う。

Jリーグの草創期からサッカーを率いてきた指導者たちは、NPBのトップにいる人間とは、全く異なる人たちだ。
常に将来のことを考え、人の話を謙虚に聞き、大胆に改革を進めてきた。
いろんな批判はあるだろうが、こういうことはなかなかできるものではない。
経営者として組織を成功に導いただけでなく、日本の社会の中でサッカーはどのようにあるべきかを常に考えてきた。
私は近々サッカー界の幹部の人にお話を伺うが、おそらくは敬意を抱き、好感を持つことだろう。

しかしだからと言って、野球を差し置いてサッカーを好きになることはない。断言できる。

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当サイトはいろいろなコメントをいただく。今日だけでも100本くらいいただいた。
ありがたいと思うが、気が付いてほしいことがある。

それは「批判」とは「好きな対象に向けて行うべきこと」だということ。

サッカーであれ、野球であれ、それが嫌いで、だから批判するというのでは、だれもまともに耳を傾けない。
それは対象のためを思っての批判ではなく、その人の憂さ晴らしでしかないからだ。

たとえ本当のことを言っていても、そういう批判ばかりしている人のいうことは、だれも信用しない。まともに受け止めない。
批判のための批判、憎い相手にぶつける批判は、結局実を結ぶことはない。
憎い相手に罵声を投げかけて、心が満たされることもないだろう。

ほとんどの場合、そういう人は何か他にみたされないものや、わだかまりがあって、それを野球やサッカーに仮託しているのだろう。
しかしそんなことをしても、何も解決しない。そういうことばかり言う人は、実社会でも相手にされないのではないか。

「ネット」という匿名性の高い世界には、自分が安全な立場にいるからと言って、好き放題を言う人もいるが、そうした言葉のインパクトは、みんな自分にかえってくる。

私も大人げないことを書いてしまうことがあるが、そのあとの気分の悪さったらない。いつも後悔する。いい年をして至らないことに恥じ入るばかりだ。私自身も気を付けたい。

コメントはどんどん受け付けるが、サッカー、野球、その他のジャンルについて物を言うときに、「そのジャンルが好きで」「よくなってほしいと思って」言っているのか、そうでないのか、確認してほしい。

後者の場合は絶対にいいことは起こらないから、コメントは自重してほしい。


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