3月20日に清原和博は、入院先の松戸の総合病院の前に張り込む記者たちに焼肉弁当を差し入れた。
清原和博の関係者を名乗る人物に頼まれたと称し、男性2人が病院の外に陣取る報道陣に30個の弁当が運ばれたのは、20日の夕方のこと。
この弁当は、清原和博の行きつけの焼肉屋の特製だったという。
「温かいうちに食べてください」と言い残して2人は去っていった。

さすがに報道陣はほとんど手を付けなかったという。
これは当然のことだろう。
清原は「被告」である。罪を犯し、司法の手で裁かれている最中だ。どういう意図が込められているのかわからないが、その人物の差し入れを食べることなどできるはずがない。
スポニチの記者だけは、箸をつけて「食レポ」まがいの記事を書いている。他愛ないものだ。

今、清原和博は、多くのメディアに追いかけられているが、これはすでに「安全なターゲット」になったからだ。
清原はすでにクロであり、その言動を報道しても非難されることはない。
また、彼らが怖くて仕方がないNPBとも無関係の人物だ。何を書いても問題は起きない。
要するに「水に落ちた犬」を叩くために追いかけているのだ。

私はゴシップやスキャンダル報道は、一定の意味があると思っている。犯罪や問題行動を起こした有名人がどんな人物なのか、その素顔やプライベートを見たいというニーズは、確実にある。そうした報道によって浮かび上がるその人物の価値観や人物像は、一見の価値があるかもしれない。エンタテイメント性のある濃厚なコンテンツだと思う。
芸能人はよかれあしかれプライベートを切り売りして生活しているのだ。それを消費するのは低俗だが、別に構わないと思う。

しかし、あくまでそれは、事件の本質ではなく、枝葉だ。
言うまでもなく、そうしたことより、清原が覚せい剤を常用するに至った背景、環境、人間関係をえぐり出すことがはるかに大事だ。
プロ球界や芸能界の覚せい剤汚染がどこまで広がっているのか、メディアは独自の調査をすべきだ。
また、スポーツメディアは、こういう人物を作り上げてしまった野球界、PL学園、高校野球、NPB球団の問題点を指摘することも重要だろう。

そういうより意義深い仕事をするのと並行で、清原を追いかけまわせばよい。
残念ながら、今のメディアはそういうことはしない。
ただただ水に落ちて安全な「犬」になった清原を追いかけまわすだけだ。
レベルが低いと追わざるを得ない。

清原と覚せい剤やゆがんだ環境で生まれた人間性は、プレスパスを持たないフリーのジャーナリストによって、明らかにされるのだろう。

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清原和博はこの日にひそかに病院を抜けて、都内の別の病院に入ったようだ。
糖尿病治療ではなく(これも相当な重症だ)、薬物治療に入ったのだろう。

報道陣に焼肉弁当を差し入れたのは、清原が彼らを「おちょくった」のだと思う。依然、取り巻きもいるのだろう。

清「鬱陶しいのお、ハエみたいにちょろちょろしやがって」
取り巻き「嫌味で弁当差し入れたれや、電話したるわ」

みたいな会話があったのではないか。派手で、あざとくて、いかにも清原がやりそうなことである。
関西のヤンキーの思考回路が見えてくる。

前非を悔いて、真人間になるべく苦労をしようという人間のやることではない。

清原和博は、今のところ更生の兆しはないのではないか。

bottyan04



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