やや息切れか。ショーンKのインタビューに重心が移動した感もある。新事実はなかった。

笠原、Bのインタビューをサンケイがしてしまったから、ネタが尽きたのか、それとも今後、新展開があるのか。

ただ昨日、NPB各球団が小さなネタを中心に金銭授受関係を一斉に出してしまったので、高校野球賭博あたりだとニュースバリューがなくなった感がある。
端的に言えば「野球賭博」関連情報の「相場」が変わったのだ。
福田、笠原、松本、高木に次ぐ「第5の男」が出てくるくらいの衝撃度がないとNPBにインパクトを与えることはできない。

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ただ、清原和博が昨年11月にソウルのカラオケ店で乱痴気騒ぎをした際に撮影された、入れ墨の写真はすごい衝撃だ。
クロスのチェーンをぶら下げた左胸には、とぐろを巻いた竜がでかでかと彫られている。龍の体は胸からわき腹を通って腹部に至り、尾の部分はズボンの中へとつながっている。
これは、明らかにファッションタトゥーではない。
かつて足首の入れ墨が話題になったが、それから清原は着々と体に墨を入れていったのだ。「260万かかった」と自慢していたという。

以前の報道で和田アキ子にピアスをしているのを見とがめられた清原が、後からメールで「入れ墨は入れさせてください」と送ってきて和田が愛想をつかした、というのがあった。
清原は出来心と言うより、真剣に「任侠の道」に進もうと思っていたのだろう。

清原の目つきは、酔っているからかもしれないが、完全に「行っている」。
そしてだぶついた腹の大きさ。
これはとてもアスリートの体とは思えない。

本文では、清原の覚せい剤仲間だとうわさされる巨人時代の先輩選手が、昨年の野球賭博などを調べる常設の調査委員会の委員になるはずが、外れたことが報じられている。
「清原と野球賭博人脈との接点」という見出しで、今後の展開をにおわせている。

野球賭博が深刻な問題なのは、トトカルチョのレベルはともかく、本格的に金を賭けるものは、ほとんどが暴力団が関与していることだ。
今回のNPBの野球賭博問題も、その違法性もさることながら、こうした「遊び」が、暴力団の関与なしでは不可能なことがより深刻なのだ。実質的に裏社会の人間であるダルビッシュ翔も同様の関与をしていた。

記事によれば、清原もほどんど山口組系弘道会の舎弟のようになっている。彼の周辺に野球賭博の「レート屋」がいてもおかしくない。このあたり、相当深い取材をしないと新事実は出てこないだろう。

今号の「週刊文春」では、伊集院静が野球賭博事件が「プロ野球存続にかかわる事件」であることを、読者の問いに答える形で書いている。これ、おそらく本人がぜひ書きたかったのだろう。
「プロ野球選手のギャンブルに対する自覚ははっきり言ってないに等しいはずだから、清原の問題にしても、“声出し”の賭けにしても、大きな風が襲来する前には、木々はまずおかしな警告を出し始めるはずだから」
と締めくくっている。



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