読者各位はこの出来事をしっかり記憶にとどめていただきたい。


産経ニュース
日本野球機構(NPB)は28日、プロ野球巨人の高木京介元投手が野球賭博に関与していた問題に関連し、23日付本紙社会面「高木京投手 1年間の失格」の記事中に掲載されたスポーツ評論家・玉木正之氏の談話について、内容は事実と大きくことなるとして文書で抗議した。抗議書は、井原敦事務局長名で、本紙・金子昌世運動部長あて。また同日、本紙のNPBでの取材を拒否した。
23日付社会面に掲載された玉木氏の談話では「涙を浮かべて謝ったから処分が軽くなったのかと疑ってしまうし、そもそもきちんと調べているのかも疑問だ。時間がたって周りが忘れることを待っているようだ」とした。
 また、NPBは本紙に対し23日以降、NPB事務局内への立ち入りを禁止しており、改めて28日、「NPB管理施設への立ち入りをご遠慮願いたい」と通告した。


3月23日の記事にリンクを貼っておく。まさに直言。素晴らしい記事だ。

産経新聞の記事は、サンケイの意見ではなく、玉木氏の談話だ。あくまで個人の感想であり、事実関係を争うようなものではない。
これを盾にとって、抗議書を送り、NPBへの出禁を通告した。

恐らく「週刊文春」側にもこうした抗議はしているだろうが、もともと記者クラブにも入らず、パスも発行してもらっていない文春には「蛙の面に水」だろう。

この記事では、長田渚左氏も
「ちょっとした賭けが蔓延する中で、球界や球団が開幕ありきを念頭に処分や発表をしているようで納得できない」
「本来であれば1、2試合は無観客試合にし、討論の場を持つなど、球界全体のモラルを見直すための真剣度を見せるべきだ」


と言っている。
このことを取り上げず、玉木氏の発言だけを取り上げたのは、玉木氏が30年来の巨人、NPBの仇敵だからだろう。

サンケイのこの記事は、多くのファンの心情を反映している。
NPBの幕引きは、世間的に見て妥当だとはとても思えない。
高校野球賭博、裏カジノへの出入りの事実を把握しながら、高木以外の当該選手の公表もせず、処分もないままに開幕を強行した。
さらに、高校野球賭博に外部の賭博常習者であるBが参加していた疑惑については、巨人側が否定をしているが、NPBはしっかり調べたのか。

世間は、
玉木氏や長田氏の言う通り
「時間がたって周りが忘れることを待っているようだ」
「球界や球団が開幕ありきを念頭に処分や発表をしている」
と思っている。

人々が球場に詰めかけているのは、みんなが「野球賭博問題は終わった」「大した問題ではない」と思っているからではない。
多くの人は、そういう問題があっても「プロ野球が見たい」と思っている。
「いろいろあるだろうが、NPBはうまくやってくれるだろう。野球賭博を根絶してくれるだろう」と思っているからだ。
こういう良いお客の信頼に対して、NPBは誠実に対応していると言えるか。

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もしサンケイ、玉木氏の発言に虚偽や問題があったとするのなら、NPBは、正式に抗議をし、その事実を公表すればよいのだ。
場合によっては名誉棄損などの訴訟を起こせばよいのだ。

気に入らない記事を書いたからと言って、取材拒否をするのは、私的制裁である。民主主義国家の「公共財」を標榜する興行を統括する一般社団法人が行うべきことではない。

今朝、主要な一般紙、スポーツ紙を購入したが、サンスポ、夕刊フジも含めて、産経を除くすべての新聞がこのことについて触れていない。
NPBの抗議も公式サイトには掲げられていない。
メディアはNPB様のお怒りにひれふして、息を殺して見守っているようだ。

昨日の産経のネットニュースが報じなければ、この事実はほとんど知られることがないまま終わったことだろう。

フジサンケイグループは、今後、笠原、Bへの取材はもとより、先走った野球賭博の取材は行わないだろう。スポーツ紙のドル箱であるプロ野球の取材を出禁されては、死活問題だからだ。身の程知らずのことをしたと思っているはずだ。
他紙も「サンケイへの見せしめ」を見て、NPBに逆らう記事は書くまいと改めて思ったことだろう。

まともなジャーナリストなら、使命感に燃えて、さらに真相究明に走るはずだ。
嬉しそうにパスをぶら下げて、誰が見てもわかる試合経過や、聞かなくてもわかる選手のコメントばかり取っているのは、ジャーナリストではない。

本当のジャーナリズムは、もはや「週刊文春」をはじめとする雑誌メディアにしかない。

NPBは昭和の時代から全く変わっていない。むしろ退歩している。そのことも大きなショックだ。

そして日本の正義をつかさどる最高検の公安部長を務めたコミッショナーが、不正を隠ぺいし、言論の自由を抑え込んでいることに、大きな不安を感じる。

こうしたことが、野球の将来にどんな影響を与えるかは、言うまでもないところだ。
NPBは、未来の可能性をどぶに捨てている。




開幕戦本塁打王は誰だ!(前編)


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