スノボのトップアスリート2人が海外で大麻を使用していたことが発覚した。



二人ともに未成年のため、名前は公表されない。とはいってもトップアスリートで今後名前が消えれば、すぐにそれと知れてしまうだろう。

二人は2015年12月、アメリカ・コロラド州へ遠征したときに、大麻を使用していたか疑いがかかっている。
さらに、別の未成年の選手についても、大麻に関与した疑いがあり、全日本スキー連盟が現在、調査しているもよう。

コロラド州は2014年1月から大麻が合法化され、嗜好用大麻の販売制度が導入されている。大麻への規制が緩和されつつあるアメリカでも、コロラド州は最も「進んでる」州であり、大麻は一般的な嗜好品になっている。

恐らくアメリカや他の大麻が合法とされている国の選手とともに手を出したのではないか。

スノーボードは従来の「体育会系」とは、カラーや文化が異なる印象がある。上から押さえつけるような指導はしていないだろう。

選手たちは煙草に手を出すような感覚で大麻を使用したのだろう。十代の青年というのはまだ愚かだから、背伸びをしてヤバいことをしたことを自慢したいような気持もあっただろう。
それが選手生命を断つかもしれない深刻な愚行だとは思っていなかったと思う。

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バドミントンの賭博問題にしても、選手がカジノに手を染めたのは、海外の合法的なカジノへの出入りが最初だった。
アスリートが宿泊するようなホテルには、カジノが併設されている場合もある。物珍しさに選手が足を踏み入れることはふつうに起こるだろう。

ただし、大麻は日本人が海外の大麻が合法とされている国で、大麻を使用しても大麻取締法に違反したとして罪に問われる。
しかし賭博は、日本人が海外で合法カジノで遊んでも罪に問われることはない(韓国ではこのケースも違法、呉昇桓はこれでつかまった)。

この違いも難しいところだ。誰かが教えないといけないだろう。

日本は賭博や薬物に対して極めて厳しい規制を敷いている。これは日本社会の倫理観や規範意識、文化に起因すると思うが、同時に、違法賭博や薬物が社会に深刻な打撃を与えてきたからでもある。

欧米などでは、賭博や薬物で破滅するのは自己責任という考え方が強いから、規制は強くないが、日本の国は、国家が国民を善導しよう、とする。そのために規制しようという力が働くのだ。


この問題を考えるときに、重要なことは「薬物がなぜいけないのか」「賭博がなぜいけないのか」という根本的な問いかけをしないことだと思う。

それを言い出せば、話は深みにはまって、収拾がつかなくなる。

大事なのは、自分が国籍を有している「法律を守る」というコンプライアンス意識だろう。
それが「世渡り」の道であり、アスリートがわきまえるべき態度だということだ。
緩い自分勝手な理屈を開陳する連中には近づかないことだ。

現役のアスリートが、賭博や薬物に興味を持つことは、いずれにせよ望ましいこととは思えない。

これは、趣味、嗜好でもなく、理屈でもない。
アスリートは競技でも、日常生活でも、ルールを順守することが求められるのだ。
かしこくなろう。


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