野球界の不祥事とは関係のない話だ。一緒くたにはできないだろう。
毎日新聞

球団によると男性社員は、小俣慎司被告(30)。成田空港税関が本人宛て郵便物に大麻が入っていたのを見つけ、警視庁が4月4日に逮捕し、同22日に起訴した。認否について球団は明らかにしていない。現在は保釈され、自宅待機中。捜査中の案件のため公表を控えていたという。


プロ野球の世界は、縁故が幅を利かす世界だ。
この職員は、今年の1月、西武ライオンズに入社し、営業部メディア担当だったという。
恐らくは球団関係の縁故者か、業者として西武ライオンズの仕事にかかわっていたのではないかと思う。

この男が、大麻を自分で使うために輸入したのか、誰かに転売するつもりだったのかはわからない。
最悪のケースとして、選手や球団関係者に流れるルートがあった可能性もあるが、職員がまだ入社4か月足らずであることを考えると、恐らくその可能性は低いだろう。

ただ球団がここまで公表しなかったのは、不祥事続きの中、ペナントレースに支障をきたしたくないというせこい思惑も見て取れる。
あるいはメディアにかぎつけられたのか。

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より大きな問題は、国際化が進む中で、大麻やコカインなどの薬物の入手が容易になっていることだ。
世界には、そうした薬物の使用を許容している国も多い、こういうところで薬物の嗜みを覚えて、国内にその習慣を持ち込む人間もいる。
これ、カジノのケースと同じだ。バドミントンの選手たちも海外でカジノでの遊びを覚え、国内でもやろうとした。

特に海外で許容され、日本国内で禁止されている薬物や賭博などの問題行動は、本人の罪悪感も低くなる。なし崩し的に汚染が広がるケースも多い。

最近は高樹沙耶のように「大麻の合法化」を声高に主張する人間もいる。参議院選挙でも「医療目的の大麻仕様の合法化」を主張するようだが、彼女が大麻に手を出しているのは明らかだ。中毒者が大っぴらに使いたいと言っているだけだと思う。

大事なことは、違法賭博や薬物使用などが、「なぜいけないのか」という本質論に誘い込まれないことだ。
「違法賭博」「禁止薬物」は、法律や野球規約で禁止されているから使ってはいけないのであって、そこに理屈はない。たとえ海外で認められていようと、何ら関係はない。
野球では打って三塁に走ることは禁止されているが、そこに理屈がないのと同じだ(歴史的経緯はあるが、それは別の話)。
ダメなものはダメ、という単純な原理原則を再確認すべき時に来ているだろう。


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