イチローの記録を日本だけでなく、アメリカでも騒ぎ始めたことに、ピート・ローズが怒っているという。
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産経
「皆が俺をヒット・キングではなくヒット・クイーンにおとしめようとしている」

「日本の記録と米国の記録を足そうというのはいかにも日本らしい。イチローの偉業をとやかくいうつもりはないし、彼は殿堂入り確実な選手だ。だが、彼らはイチローの高校時代のヒットまで合計しようとしているようだ」

「日本のプロ野球はメジャーのレベルにない。タフィー・ローズ(元近鉄)がいい例だ。日本で55本塁打したが、メジャーではさっぱりだった。それが現実だ」


ピート・ローズみたいないかついクイーンはいないと思うが、それはさておき、ローズの怒りはもっともだ。
日本人はこれに反論することはできない。

日本は、自動車でもテレビでも、アメリカやヨーロッパの技術を学んで自前の商品を開発してきた。
いわば土台の部分の技術は欧米のものを利用し、その上に独自技術を積み上げていった。幕下付け出しと言うか、下駄を履かせてもらうというか、産みの苦しみを知らずに果実を取ってきたのである。
イチローの安打はちょっと違うが、そういう「ずっこい」イメージを持つアメリカ人は多いのではないか。

ピート・ローズはイチローの4000本安打のときには
「日米のプロでの通算安打というなら、俺がマイナー・リーグで打った427本も記録(4256安打)に加えるべきではないか。俺もそのときプロだった」
と語った。

これも説得力がある。力量差が明らかなリーグの数字を合算するのが認められるのなら、マイナー・リーグもKBOもCPBLも、そして独立リーグも入れるべきだ。さすがに高校野球はあかんとは思うが。

産経は「ローズのプライドの高さは相変わらずだ」と書いているが、プライドが高いのではなくて、当たり前のことを言っている。
イチローがMLBだけで安打を積み重ねてきたら、いかなローズでも文句は言わないはずだ。

ただ、MLBでローズの意見を擁護する声が少ないのは、なんといってもこの人物が、野球賭博と言うMLBの球史に残る破廉恥行為をして、球界を永久追放になっているからだ。

これがカル・リプケンJrや、ジョージ・ブレットだったら、アメリカはこぞって彼を擁護しただろう。「身から出た錆」という感もある。

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せやけどピートはん、そない気にせんでもよろしいでっせ。
日本で、野球の記録のことなんか、ほんまに知ってるのはほんの握りです。
マスコミも、野球のことなんか、どうでもええ、ニュースやワイドショーで騒いで視聴率がとりたいだけですわ。
そのときだけちょっとネタになったらそれでええんです。
舛添、舛添だけでは、飽きられるんで、ちょっと毛色の違ったネタを箸休めにいれよう、思てるだけですわ。
しばらくたったら、この記録のこともあんさんのことも、みんな忘れて別のことで騒ぎます。
真剣に怒るような相手と違いますわ。
臭いもんにたかるハエみたいなもんですから、気にせんことですわ。



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