結構何度か出している数字だが、日米韓のうち2つ以上のリーグで安打を打ち、合計が2000本を超える打者を紹介しておく。
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赤字はデビューしたリーグ

KBONPBMLB
 修正した すまんこって

調べた限りでは19人いる。
イチローの記録はあきれるくらい傑出しているが、フリオ・フランコもすごい。この選手はそのほか、日本のBCリーグでも安打を打っている。

2500本以上は6人。KBO史上最大の選手、李承燁はまもなくKBO2000本安打を達成する。日韓通算という話が出ているのかどうか知らない。KBOの最多安打は梁 埈赫の2318安打。

イチローの日米通算2000本を前に、名球会は日米通算記録も含むと発表した。
しかし、そうなるとフリオ・フランコ、ウィリー・デービス、レジー・スミスなど大物助っ人にもジャケットを進呈して、オフのハワイのゴルフコンペに招待して、金やんのスイングに「ナイスショット!」と言ってもらわなくてはならなくなったため、「日本を起点にして」という但し書きをつけた。

やれうれしやと思っていたら、今度は日本の広島で2安打だけ打ってからMLBに移籍して2000本を打ったアルフォンソ・ソリアーノにジャケットをプレゼントしなければならなくなった。
ソリアーノ本人は「もらってもいいよ」みたいな反応だったが、いつの間にかうやむやになった。

NPB、MLBの合算をOKとするのなら、KBOを入れない理由はない。今やMLBではKBO出身の選手の方が、NPB出身の選手よりはるかに活躍している。
「歴史が違う」「もともとレベルが低かったし」などという御託は通用しない。
MLBから見ればNPBも「歴史が違う」「もともとレベルが低かった」わけだから。

こういう「通算」は、名球会などの組織やメディアが「空騒ぎ」をしたいためにねつ造した記録であることが、これでもわかる。

唯一前向きに考えられるのは、野球殿堂入りの選考などで、NPBからMLBにわたった選手を評価する際に、「日本だけでなくアメリカでもこれだけ打っているのだから」と考慮をするということだ。
NPBのエース級は100勝するかしないかでMLBにわたるのが通例になっている。
彼らをNPBだけで評価すれば、殿堂入りする投手は絶えてしまう。そういう際に考慮する資料にはなるだろう。

ただしそれはあくまで「日本側の事情」であり、アメリカにまで言って騒ぎ立てるようなものではない。
野茂英雄はMLBの殿堂入り候補になったが、一発で撥ねられた。123勝ERA4.24の投手がMLBの殿堂に入るわけがない。このときに「日本の成績も加味してほしい」と要求するのはいくら厚かましい日本メディアでもできなかっただろう。
野茂はNPBの殿堂には一発で選ばれた。日本での評価で言えば当然のことだ。

日米、日米韓通算記録は、その選手が環境が変わり、レベルが変わってもそれによく適応して頑張ったという「証」ではある。
しかし、そこまでの話だ。大騒ぎするようなものではない。

それにしても李大浩が、まもなく日米韓通算2000安打に達しようとしているのは大したものだ。
イチローとともに、彼も環境が変わっても進化し続ける素晴らしい選手だと言えるだろう。



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