ちょっと逆なでするようなもの言いをするが、bunchousannの言う通り、日本のNPBファンはなぜこんなに物分かりが良くて、おとなしいのかと思うので、少し言わせてもらう。
当たり前の話だが、私たち野球ファンは、コンシューマーでもある。

コンシューマーとは、企業や個人から代価を払って商品を買ったり、サービスを享受したりする存在だ。
コンシューマーと、商品を作り、販売するメーカーや店舗とは利害が対立している。
メーカー、店舗は、少しでも利益率の高い商品をより数多く売りつけようとする。
コンシューマーは、少しでも良い商品を安く買おうとする。
そのせめぎあいが、商売であり、マーケティングの基本だ。

しかし、そうした原則が成り立たない商売がある。いわゆる「人気稼業」だ。

アイドル、タレントのファンは、「良い商品を安く買おう」とするのではなく、自分がファンであることの「証」としてチケットを買って公演に行き、グッズを購入する。
人によって意識の違いはあるが、極端に言えば「ちりがみ一枚」でも、アイドル、タレントのものだと証明できれば高額で購入する。
いつしかファンは、コンシューマーではなく、アイドル、タレントの信奉者となり、寄進をするような気持で金を払うようになる。
アイドル、タレントを擁する企業は、そうした信奉者からできるだけ多くの金を取ろうと阿漕なことをするようになる。今もやっているAKBの総選挙など、その際たるものだ。同じCDを何枚も買わせる悪徳商法に狂奔するファンは、まさに信奉者だろう。
中にはコンシューマーの意識がまだ残っている人がいて、阿漕な商売を批判したりするが、狂信的なファンの中には頼まれもしないのに、アイドル、タレントの側に立ってそれを擁護したりする。

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プロ野球の状況もよく似ている。前述のようにプロ野球ファンもコンシューマーのはずだ。
コンシューマーとしての野球ファンは、選手が活躍すれば声援を送るが、不甲斐ないプレーをすれば、罵声を浴びせる。球団についてもそうだ。ファンサービスやマネジメントがまずければ遠慮なく批判をする。

しかしそうではないファンもいて、選手がつまらないプレーをしても、一生懸命応援をする。球団のファンサービスがよくなくても、批判はしない。そういうファンは「私の○○選手」と呼び、「うちのチーム」とよんだりする。
そして頼まれもしないのに選手や球団の側に立って意見を言ったりする。

前の更新の日程の話で言えば「連日試合をする選手の身にもなって見ろ」みたいな意見がそうだ(そういう意見はなかったけどね)。

そういうファンは、アイドルの場合と同様に信奉者、信者と呼ぶべきだろう。信奉者、信者の多くは、自分の好きな選手や球団のことだけを考えていて、他の選手や球界全体のことは考えない場合が多い。

別に構わない。そういうファンは経済的に野球界を支えてくれるからありがたいが、当サイトのように、野球界全体の将来を論じたり、いろんな選手の批判をするサイトでは、「浮く」のは間違いない。

当サイトとて「頼まれもしないのに野球界の行く末を論じる」奇徳なサイトではあるが、基本はよきコンシューマーでありたいと思う。

今後ともよしなにお付き合いのほど。


1966年竜憲一、全登板成績【鯉のストッパーは竜だ】

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