馬鹿云ってんじゃないよ、というニュースである。
デイリー

第98回全国高校野球選手権大会の甲子園練習が2日、甲子園球場で行われ、大分の女子マネジャーがユニホームを着てグラウンドに立ち、大会関係者から制止される一幕があった。大会規定では危険防止のため、グラウンドに立つのは男子のみと明記されている。

手引きには男女の明記がなく、ジャージーでの参加は禁止、ユニホーム着用とだけ書かれていた。そのため廣瀬茂部長は「私が勘違いしていました。彼女は一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせてあげようと思って…。本当に申し訳ありません」と女子マネジャー・首藤桃奈さん(3年)のユニホームを新調し、甲子園練習に練習補助員として参加させた。


大相撲の土俵が「女人禁制」であることは、よく知られている。相撲が単なるスポーツではなく、神事や武道としての側面があるため、古い因習が残っているものだ。千秋楽に、女性の大臣がトロフィーを授与させよと日本相撲協会にねじ込んだことがあったと思うが、実現しなかったように記憶している。

今どきナンセンスな話だ。さっさと廃止すればいいが、「伝統を守る」という大義名分がある。

甲子園のこの規定は、何のためにあるのか?地方大会では女性の野球部員が試合の補助をしている。お茶づくりや、ユニホームの洗濯だけでなく、女性のノッカーまで現れている。
プロ野球ではボールガールが何十年も前から甲子園で働いているではないか。

昨日も言ったが、女子硬式野球が誕生し、全国大会までやっている。女子プロ野球も7年目を迎える。硬球を扱う女性など珍しくもない時代だ。
「女性は危険だからグランドに立てない」は根拠が全くない妄説だ。

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何のためにこんな規定があるのか。大相撲のように「女性が神聖な甲子園に足を踏み入れるなどとんでもない」という精神でも息づいているのか。
一昨日紹介した高野連八田会長も「女子部員を増やしたい」と言っているではないか(マネージャーとボールガールだけだとあほなことを言っているが)。

高野連は、高校球児の減少をなかなか認めたがらないが、野球部員の中には女子部員も含まれている。
それでいながらすべての野球部員のあこがれである甲子園に「女はまかりならぬ」とはどういうことなのだ。

またサッカーの例を出して恐縮だが、サッカー界は人間の半分を占める「女性」をファン、マネージャーだけでなく、プレイヤーとしても正当に遇している。だから、サッカー人口も、競技人口も増えていく。

高校野球の頭の固さは八田会長のコメントで十分にわかったが、この規定は基本的人権に照らしてもおかしい。
朝日新聞、毎日新聞は進歩的な新聞だと、どこかでちらっと聞いたような記憶があるが、私の勘違いだったのだろうか。
本当は「女は野球には不要」「人の数には入らない」「男の聖地に立ち入らず、おとなしく世話をしていればいい」などと考える旧弊な新聞紙なのだろうか?

スポーツ紙のような「野球チラシ印刷所」には、まともな意見は言えないかもしれないが、言論機関を名乗るのなら、こんなおかしなことを看過するはずはない。

文句なしに改めるべきではないのか

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1962年足立光宏、全登板成績【1試合17奪三振を記録、8勝を上げる】

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